ドジャース首脳陣が「痛みはない」と断言も「佐々木朗希」はなぜ復活できない? ロッテOB投手は「ケガとうまく付き合った経験がない」と指摘
大切にされすぎた佐々木
プロ野球選手の体にかかる負担は大きい。100%ベストの体調でプレーするなど絶対に不可能だ。
「投げれば投げるほど肩の状態が悪くなるのは事実です。加齢も体の様々な場所に悪影響をもたらします。痛めた場所に完璧な治療を行ったとしても、痛める前の状態に戻すのは無理です。プロ野球選手として数年も働けば、体のあちこちが常に悲鳴を上げる状態になります。そうした体調をうまくコントロールしながら、1シーズンを投げきるということがプロのピッチャーに求められているのです。ところが佐々木投手はあまりにも大切にされすぎて、常にケガをする手前で投球を回避させられてきました。これではケガとうまく付き合うという経験が得られません。そのため自分の限界も分からない。その結果が今の佐々木投手ということでしょう」(同・前田氏)
第3回【160キロの剛速球を封じた「佐々木朗希」はメジャーで成功するか…“ガラスのエース”にロッテOB投手が「マイナー行き」を勧める理由】では、プロ野球の世界でも増えつつある「無理をしない」という調整法の弊害などについて詳細に報じている──。
註1:Roki Sasaki Shut Down From Throwing Due To Right Shoulder Trouble(DodgerBlue.com:6月15日)
註2:【MLB】佐々木朗希はブルペン入り目途立たず 投手コーチ「“メンタルの壁”乗り越えないと」 右肩違和感でIL入り(サンスポ:6月11日)
[2/2ページ]

