「何もさせてもらえない」白鵬がガマンできなかった日本相撲協会のガチガチ体質とは
現役世代は“無視”
「近年、大幅な黒字を計上するなど八角理事長には実績もあり、長期政権に疑義を呈する有力な親方も不在。評議員会というチェック機能はあるものの形だけの存在に近く、プロ野球のコミッショナーのような立場の人間もおらず、独裁に近い状況と言って良いかもしれません」
一概に長期政権が悪いとは言えないだろうが、時代に対応できない弊害も多いという。
「現在、相撲の取り組みや中継は18時で終わってしまいます。現役世代がリアルタイムでそれを楽しむのはなかなか難しい。現状を少し変えるだけでさらに新たなファンを獲得できる可能性もあるでしょう。と言うか、逆にそうやっていかなければ相撲の未来はないと思っている人は協会の中にも少なからずいると思います」(同)
白鵬もまた、そうした危機感を抱いていたとされるが、内部での改革を諦め、在野を選んだということになる。
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