「反抗的な態度で迷惑をかけてきたことを認め、降格と減給を受け入れろ!」 鶴岡八幡宮を“独裁”する宮司がついに訴えられていた

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 古都鎌倉を象徴し、その名を全国に轟かせる鶴岡八幡宮。週刊新潮は過去、社を統べる宮司、吉田茂穂氏(83)の下で退職者が後を絶たない悩むべき状況を報じたが、このたび、神職の一人が八幡宮を相手にとうとう訴訟を起こすに至ったのだ。

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“宮司と親密な関係”の女性が運営に口出し

 源頼朝が1180年、現在の地に遷(うつ)した鶴岡八幡宮。昨年は、鎌倉市を訪れた約1600万人の観光客のうち、じつに半数近くが参拝した。かくも由緒ある神社だが、1997年に吉田氏が宮司となって以降、混乱が収まらないという。

「吉田宮司は、結婚式場をそれまでの本宮から舞殿に移すなど、数々のテコ入れを図りました。ただ、この例で言えば挙式の数が大幅に増え、神職の負担が増大。なのに残業しても休日出勤しても手当が付かず、疲弊した者たちの退職が相次ぎ、残った者たちの仕事量が増すという悪循環に陥っていたのです」(元職員)

 混乱には別の要因も。

「神職の意欲がそがれていったのは、ある女性が2019年にコンサルタントとしてやって来てからです。彼女は今、50代前半でしょうか。正規の職員ではないのに宮司との親密な関係を盾に、神社の運営に口を挟むようになった。月70万円の高額な報酬をもらい、気に入らない人物を宮司に告げ口し叱責させる、おかしなことがまかり通るようになったのです」(同)

 かくて10年前には37名いた神職が、昨年の初頭には25名にまで急減。さらに、

「昨年6月に鶴岡八幡宮は神社本庁を離脱しましたが、その前後に退職希望者が続出し、今では神職が16~17名しかいないようです。宮司は離脱の理由を“神社本庁の活動は独善的だと受け止められている”などと口にしますが、なぜ離脱しないと不利益を被るのかよく分からない。納得のいく説明をしない宮司は、さらなる不信感を抱かせるようになりました」(同)

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