【都議選】激戦区・杉並は「17人乱立のバトルロワイヤル」石原伸晃氏の元秘書同士の対決に加え「在日コリアン候補VS右翼候補」で警察も出動
「ヘイトはやめろ」「外国人は出ていけ」警察まで出動
一方、左派はどうかというと、
「こちらも、共産、立憲、生活者ネットワーク、れいわが激しくしのぎを削っている状態で、まさに四つ巴という様相。特に共産党とれいわは支持層が被り、お互いを激しくライバル視しています。左派が割れる中、毎回、7位8位と、一定の票を獲得してきた生活が漁夫の利で最後の1議席を奪取するのではという見方もあります」(同)
そんな上位争いとは別に、下位では穏やかではないいがみ合いが起きている。無所属候補の在日コリアン3世の金正則氏と、日本保守党候補で元杉並区議の佐々木千夏氏の両陣営だ。
金氏は23年に日本国籍を取ったばかりの市場分析会社社長。ヘイトスピーチのSNS投稿をされたと高校時代の同級生の男性相手に訴訟を起こし、勝訴したことで知られる。一方、佐々木氏が所属する日本保守党とは、百田尚樹氏が党首を務める同名の党とは別の政治団体で、外国人優遇反対を訴えている。
「週末、外国人排斥論者で知られる埼玉県戸田市議の『ジョーカー議員』こと河合ゆうすけ氏が佐々木氏の応援に駆けつけ、高円寺駅前では『ヘイトはやめろ』『外国人は出ていけ』と怒号が飛び交い、警察まで出動する騒ぎになりました」(同)
混戦の中で存在感が薄いのが、石丸伸二氏が立ち上げた新党「再生の道」。
「なぜか3人も出ていて…。ただでさえ忘れられつつあるのに潰し合ってどうするんだと言われています」(同)
杉並では上から下まで“仁義なき戦い”が繰り広げられる「バトルロワイヤル」状態になっているのである。