トランプ暴落は「ワクワクしかしてなかった」グラドル美人投資家に学ぶ億り人の“生存戦略”

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 暴落時はむしろワクワクする!? 20代の頃から株式投資を始め、現在は資産が1億円を超える「億り人」でもあるタレントの杉原杏璃さん。新NISAが始まり投資への関心が高まる一方、今年4月にはトランプ関税による暴落で株に恐怖感を覚えた人も少なくないはずだ。そこで杉原さんに暴落時の立ち回り方から、今おすすめの銘柄、株式運用の心構えを聞いた。(全2回の1回目)

 ***

――きょうは杉原さんの投資術についてお聞きできればと思います。まず投資歴はいつ頃からですか。

杉原 23歳なので、2005年からです。ネット証券でオンラインから注文できるようになった頃で手軽さから始めました。最初30万円からスタートして、グラビアを始めて忙しくなって、収入が多い月などには資金を追加してきました。

 最初に買っていたのは大成建設やコマツといった大型株で、上がりはしたんですけれど爆発的には上がらなかったです。ただそこで「株って怖くないんだ」と理解してからは、ベンチャー企業の急成長、急落みたいな銘柄も買えるようになりました。なので株の初心者の方はまずは最近流行っている高配当銘柄から慣れていくのがいいのかなって思います。

――そこからは順調に資産を伸ばしていったんですか。

杉原 順調に伸ばしてたんですけど、3年後にリーマンショックに遭うんです。その頃はそんなにガシガシと動かしていたわけではなかったんですけど、全部半値くらいまで下がりました。そこからは自分の資産を守るためにと、ファンダメンタルズやテクニカル分析を取り入れるようになりました。

――半値となるとメンタルがやられそうですね。

杉原 ひどかったです。ですけど、何をどうしていいかという知識もなかったので、ほったらかしにするしかないなと思い、なるべく株価を見ないようにしていました。自分がどんなに見たところで株価が上がってくれるわけじゃないので。メンタルを守るためにも距離を取るしかないなって思ってました。

 その後はアベノミクスも始まり、2010年くらいからは爆発的に日経平均も上がっていったので、その波に乗りつつ、私が好きで買っていたゲーム関連株もものすごく伸びました。「パズドラ」のガンホーは100倍になりましたし、「モンスターストライク」のmixi、あと「白猫プロジェクト」のコロプラなどで大きく資産を積み上げ、30歳前半には資産が1億円になりました。ただベンチャーは急落もあって怖かったので、当時は頻繁に売買を繰り返してました。

トランプショック、「買うしかない」

――資産が1億円を超えると投資方法は変わりますか。

杉原 やっぱり大型株や高配当銘柄にちょっとずつシフトはしていきました。急激に増えなくてもいいから減らしたくないという思いがあって。ちょうどその頃に桐谷広人さんにお会いしたんです。そこからは優待であるとか、値上がり益以外の株の楽しみ方も知って、少しずつ取り入れていきました。今は配当目当ての株が3割、あとはETFも最近好きで、日経平均連動のETFや金に連動するETFも買っています。

――いまや株タレントですが、新NISAも始まったことでよく相談をされるのではないですか。特に今年4月はトランプショックで株価は一時大きく下がりました。

杉原 そうですね。株を始めたばかりの方は去年の8月の大暴落や、今回のトランプショックでかなり動揺したと思うんです。ただ、株が下がった時はひたすらそこを買い場だと思うしかないんです。この何十年を振り返ると、一旦大きく下落しても株価は戻っているので、長期で見るとやっぱり買うしかないんです。

 1年に小さなショックは必ず1回はあると言っても過言ではないので、そうしたショック時に株を売らされるようなポートフォリオだけは作らないように、余剰資金の確保と暴落時にどの銘柄を買うかのチェックはしておいた方がいいです。そこが資産を大きく増やせるか、増やせないかの差になってしまうので、勇気を持つ以外にないんです。

なので、私自身はトランプショックの時、むしろワクワクしかしていなかったです。

――暴落時、このシグナルが出たら買いだというものは?

杉原 恐怖指数ってあるじゃないですか。リーマンショックやコロナショックだったり、恐怖指数が一気に上がったタイミングで買っています。過去のショック時と同じくらいまで指数が上がったら「もうこれ以上は上がらないだろう」と思っています。もちろん、そこから株が下がることはあると思うんですけど、誤差の範囲じゃないかなと考えています。

次ページ:何を買ったの?

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。