安倍昭恵さんとプーチン大統領の電撃面会に「自民党大御所議員」の影 まさかの“駐米大使説”まで浮上していた
世間をアッと驚かせた安倍昭恵さん(63)とプーチン・ロシア大統領との電撃面会――。いまも多くの謎が残る中、その舞台裏を取材すると、政界のキングメーカーの存在とともに、ある“仰天プラン”がささやかれていた。
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【写真を見る】安倍昭恵さんの“電撃面会”の実現に一役買った「自民党大御所議員」とは?
大統領公用車まで貸し出す歓待ぶり
「私も事前に知らされておらず、驚きました。日本で面会が報じられる数時間前の深夜2時ごろ、モスクワの友人から突然電話があり、“いま昭恵夫人がクレムリンに入って、プーチン大統領と会っている”と伝えられ、途端に目が覚めました」
こう語るのは、ロシアと強いコネクションを持つことで知られる、参院議員の鈴木宗男氏(77)だ。
故・安倍晋三元首相の夫人である昭恵さんがプーチン氏と会ったのは5月29日。面会後、プーチン氏は大統領公用車を貸し出し、バレエ鑑賞のために昭恵さんをボリショイ劇場まで送り届ける異例の歓待ぶりを見せた。
「面会の一部はロシアの国営テレビでも放映され、プーチン大統領が“彼の夢は日ロ平和条約を締結することだった”などと安倍元首相の功績をたたえると、昭恵さんが涙を流す一幕もありました」(全国紙政治部デスク)
一方で日本メディアは「寝耳に水」だったといい、
「現地からの情報を受け、すぐに外務省関係者に取材しましたが、“在ロシア大使館も面会に関与しておらず、詳細は分からない”と答えるばかり。官邸側に取材しても要領を得ず、非常に困惑しました」(同)
林芳正官房長官も翌日、「政府として(昭恵さんと)やりとりしておらず、コメントする立場にない」と述べるのみで、
「一私人である昭恵さんに外交特権などはなく、正規の出入国手続きを経たことを考えれば、官邸もロシア渡航自体はキャッチしていた可能性が高い。それでも目的がプーチン氏との面会だとは思っていなかったようで、“どうしてプーチンに会えたんだ?”と官邸関係者が報道後に情報収集に走っていました」(前出のデスク)
「昭恵さんが大使をやればトランプ大統領も……」
そんな中、今回の極秘訪ロをアテンドした人物の一人は判明している。
北海道新聞が30日、〈面会には、薗浦健太郎元衆院議員が同席。日ロ外交筋は日本政府による面会の設定を否定した〉と報じたのだ。
自民党関係者が語る。
「薗浦氏は麻生太郎・党最高顧問(84)が総務相だった時代に秘書を務め、麻生氏を“おやじ”と呼ぶ親密さで、麻生派の重鎮として知られていた。しかし2022年に政治資金パーティー収入を過少記載していた問題で議員辞職。けれど以降も、麻生氏は彼のことを気にかけ、秘書のように仕事を任せています」
昨年12月、昭恵さんがトランプ夫妻と面会した際も薗浦氏が同席している。
「安倍政権で首相補佐官を務めた経験があり、トランプ氏の娘婿であるクシュナー元大統領上級顧問と関係を築いていたことが一役買ったとされます。もちろん背後には麻生氏の意向が働いていました」(同)
ただ薗浦氏にロシアとのパイプはないとされ、「安倍元首相が銃弾に斃れた後、プーチン氏は昭恵夫人に弔問の意を示す手紙を送っていた」(ジャーナリスト)ことから、それを知った麻生氏が一肌脱いだといわれている。
そんな麻生氏の周辺から今春、「昭恵さんを駐米大使に」推す声が上がったと話すのは、前出の政治部デスクだ。
「麻生さんは、トランプ政権とも太いパイプがある。それに比べ、石破首相は独自のルートが全くなく、非常に心もとない。正直言って、対米外交は麻生さんの力を借りた方がいいという声が多いですね。彼女が大使をやれば、大統領もむげにはできません。その上で、麻生さんが裏から支える。その方がまだトランプ政権と渡り合えるんじゃないか、ということで昭恵さんの駐米大使説が流れたようですね」
実現性はないにせよ、日本外交には死してなお、安倍元首相の影響力が残っているということか。