中年男性と行為の後、「愚痴」を聞くのが快感に 宗教2世が実家を“脱出”し「逆ナンパ」を始めたワケ
まりてん・インタビュー第3回
高校卒業後、厳格な家庭を離れ、美術大学のデザイン学部へ進学したインフルエンサー・まりてん(34)は一人暮らしを始めた。「世の中に溶け込みたい」一心で始めたのは、酔ったサラリーマンや疲れた中年男性に自分から声をかける「逆ナンパ」だった。どんな、大学時代を過ごしたのか、振り返ってもらった。(全5回の第3回)
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【写真】「逆ナンパ」をしていた学生時代のまりてん。うっとり見つめる姿も
大学に入って一気に解放されたかというと、そうではありませんでした。むしろ「宇宙人」になったような感覚でした。宇宙人が地球に降り立ったという感じで、本当に周りのことが何も分からなかったんです。
学校には通っていたので社会のルールは分かります。でも、周りの人がどういう生活をして、何を楽しんでいるのか、心の内はどうなっているのか、そういったことが全然理解できない自分がいました。
少しでも「世の中」に溶け込みたい、世の中の人のことを知らなきゃという強い思いがありました。知らないと、私はまたあの実家に戻ることになるんじゃないか、それは嫌だという気持ちの裏返しでもありましたね。どうやったら、世の中に溶け込めるんだろう、ということを常に考えていました。
大学には友達もいました。でも、元々の家庭環境の影響なのかもしれませんが、友達とは、どこか「仲良くしきれない」という感覚がありました。
そんな中で、私は男性の方に惹かれていきました。男性の方が分かりやすかったんです。女性よりも本音を話してくれている気がしたし、女性の方が表面を取り繕うのがうまいイメージがありました。
世の中のことを知るため、私は逆ナンパを始めたんです。毎日誰かと出会いたい、連れて帰りたいと思っていました。ただ、タイプの人がいたからとか、イケメンが良いというわけでは全くありません。
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