「白鵬はひどい誹謗中傷を受けた」「協会はウソを」 迷える白鵬に手を差し伸べたのはトヨタ・豊田章男会長 次なる目標は「世界相撲グランドスラム」
白鵬が胸中を打ち明けた相手はトヨタ・豊田章男会長
白鵬は退職と残留の間で揺れ動きながら、影響力のある有力後援者に胸中を打ち明けていたという。トヨタ自動車の豊田章男会長である。ちなみに会長は東海宮城野部屋後援会の名誉会長を務め、優勝パレードで使用される特別仕様のセンチュリーのオープンカーは、白鵬を通じてトヨタから貸与されたものである。
「先月、白鵬は会長に直接会って、処分が解除される見通しが立たず追い込まれた心境や、退職した際の会社設立、『世界相撲グランドスラム』の構想について将来の夢を語りました。協会の古い体質に批判的だった会長は、『分かった。今後も全面支援する』と理解してくれたそうです」(前出のタニマチ関係者)
結果的に、豊田会長の支援の言葉が後押しとなり、退職に踏ん切りがついたのだろう。
「折に触れてお会いすると、常に話題は……」
豊田会長はこう語る。
「宮城野親方とは友人としてお付き合いさせていただいております。折に触れてお会いすると、常に話題は日本の相撲の発展のため、相撲を通じて世界を結び、次世代のために何ができるのかということでした。相撲を心から愛し、相撲文化の発展と継承に誠心誠意尽くされる宮城野親方の姿は、多くの共感を生んでいます」
第二の人生は順風満帆といくだろうか……。
前編【「処分解除を『あと1年待て』と言われ、白鵬の心は折れた」 相撲協会退職の全舞台裏 「協会の“圧力”で会見もキャンセルに」】では、白鵬が相撲協会に残ることを断念した経緯について報じている。
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