敵陣営に驚きの「勧誘メール」まで… “汚物まみれ”と評された山尾志桜里氏に「ガソリン代」以外の公選法違反疑惑が
自民党市議にもボランティアを募る?
2014年11月に愛知県下のある自民党市議は、文末に山尾事務所の電話番号を記したメールを受け取った。そこには〈枝野幹事長来る!〉と総選挙における応援弁士の来訪を宣伝する文言が記されていた。それからというもの、
「20通近く変なメールが届きました。山尾さんにメールを送ってほしい“なんて頼むはずもないし」
中には〈当選に向け!人手が足りません〉とボランティアを求めるメールも。
「こっちが手伝うとでも思っているんでしょうか。私のみならず我が党の仲間にも、一方的に送られていたんです」
選挙期間中に「期日前投票」の依頼メールまで届いたという。
対立陣営が県警本部に掛け合ったところ、
「やっていることは違法。ただ、“送信者が海外のサーバーを利用し、番号が誰のものか特定できない”と言われたそうです」
事実、総務省や地元選管の話を総括すると、
〈選挙活動および政治活動に関しては公選法で、受信者が送信者に“ここへ送れ”と指定したアドレス以外に送ってはいけないと定められている。
さらに、提示されるような『当選のお礼』もメールでやってはいけません。これらの規定に反した者は、2年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科せられるのです〉
記者が試みにこの番号へショートメールを送ると、早速こんな返信があった。
〈この番号は送信専用です。恐れ入りますがお電話お願いします〉
末尾には、地元の山尾事務所の電話番号が記されていた。
「手違い」「うそはついていない」
この件について週刊新潮が質したところ「調査中」としていた山尾氏だが、2016年4月6日、「ガソリン代疑惑」などの説明を行う会見を開き、そこでこのメール問題についても弁明をしている。山尾氏は、送信元は自身の陣営だと認めた上で、
「後援会名簿に手違いがあり、同意を得ていない方々が混ざっていた(中略)ショートメールには連作先として事務所を表示していた」
と弁明したのだが、当時の秘書の携帯電話番号を記載したショートメールも見つかっている。この点について選管に聞くと、
「事務所の連絡先を表示していたのみでは不十分であり、これも公選法の規定に違反します」
山尾氏は会見でこの件について「手違い」と説明し、他の疑惑同様、「事実と知りながらうそをついたことはない」と主張していた。
2016年の春、山尾氏には「地球9周分のガソリン代」含む「政治とカネ」の問題に加え、この違法メール問題も指摘されていた。それでも知名度を重視したか、民進党は彼女を翌年9月には幹事長に据えようとする。が、その時期に今度は不倫疑惑が報じられ、この人事は見送られる。
当時、玉木雄一郎氏は民進党の幹事長代理。一連の経緯を知らなかったはずがない。
最近になって、山尾氏擁立への批判的な意見に対して、国民民主党の玉木代表は「本人が説明すべき」との見解を示している。しかし多くの国民が知りたいのは、玉木氏自身が数々の疑惑についてどのように判断したのか、という点ではないだろうか。
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