「不当で差別的な嫌がらせを受けている」 相撲協会から目の敵にされた「元白鵬」の心中 “退職”を決意させた決定的な出来事とは
5月30日、スポーツニッポンが「宮城野親方(元横綱・白鵬)が相撲協会に退職届を提出していた」と報道。大きな話題となっている。同紙によれば、協会は受け取らずに保留扱いとし、週が明けた6月2日に開かれる臨時理事会で、宮城野部屋の今後について協議する予定とのことだ。しかし、親方の決意は固いという。
【写真を見る】「殺虫剤のスプレーに点火した炎で弟弟子の体を」 宮城野部屋閉鎖の原因 非道なイジメで処分された北青鵬
昨年4月、元弟子の不祥事により部屋が閉鎖処分となって以来、ささやかれ続けた宮城野親方の退職問題が、ここに来て一気に動き出しそうな気配なのだ。
「週刊新潮」では、この4月、親方が退職の意思を固めつつあることをキャッチし、いち早く報じている。協会との確執の背景には何があるのか、そして、今後の自身の活動について、どのような“青写真”を描いているのか――。記事を振り返ってみよう。
(以下は「週刊新潮」2025年4月17号記事の再録です)
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元照ノ富士の風下には…
「出る杭は打たれる」を地で行く話である。実績は十分ながら、現役時代はその振る舞いが物議を醸した元横綱白鵬の宮城野親方(40)。弟子の不祥事が原因で、日本相撲協会から部屋を閉鎖されてしまった当人は、ついに“離脱”の意思を固めたというのだ。
宮城野親方と近しい関係者が明かすには、
「本人は相撲協会を退職する決心をしました。5月にも発表する予定です」
優勝回数45回と歴代最多を誇る親方は、2021年9月に現役引退し、翌年7月に宮城野部屋を継承。が、24年2月には弟子の北青鵬による暴力行為に関し、協会から2階級降格処分を受けてしまう。部屋ごと伊勢ヶ濱部屋預かりとなり、宮城野部屋は「無期限閉鎖」の憂き目に遭ったのだった。
「宮城野親方は現在、伊勢ヶ濱部屋の部屋付き親方。伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)は7月に定年を迎えますが、先頃引退した元横綱照ノ富士が部屋を継承するとみられます。宮城野親方からすれば、照ノ富士はモンゴルの後輩でありながら、17年10月に起きた『貴ノ岩暴行事件』で衝突するなど犬猿の仲。彼の風下には立ちたくないはずで、去就が注目されていました」(相撲担当記者)
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