小室眞子さんの出産報道を宮内庁が“黙殺”する理由 「公表されないことで、皇室への親しみが」

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眞子さんの出産が報じられたが、宮内庁は……

 2021年10月に結婚、翌月渡米して新生活を始めた小室圭さん(33)と眞子さん(33)。今年3月、デイリー新潮は夫妻が買い物に向かう姿を報じており、このとき眞子さんの身に着けた「ゆったりシルエット」のロングコートのいでたちを含めてさまざまに取り沙汰されたものである。そんな夫妻に新たな家族が誕生したと報じられたが、せっかくの慶事だというのに宮内庁はなぜかだんまりを決め込み、大手メディアも報じないままなのだ。

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「5月22日の『女性セブンプラス』では、眞子さんがひそかに出産していたことが報じられ、ベビーカーを押しながら住宅街を歩く小室夫妻の写真が複数、掲載されました。撮影されたのは5月中旬です」(皇室ジャーナリスト)

 宮内庁担当記者が言う。

「女性セブンプラスの報道と同じ22日に行われた西村泰彦長官の定例会見では、『眞子さんの出産を宮内庁は把握しているか』との質問が出ました。ところが、これに長官は『この場で申し上げることは何もありません』と言い放ったのです」

 近年では高円宮家の三女・守谷絢子さんが3人の男児を出産。それぞれ19年11月、22年9月、24年5月で、宮内庁はいずれも当日に性別と併せ公表してきた。

「その経緯も踏まえ、記者が再度『これまで皇族を離れた女性については出産を公表してきたが』と質したのですが、長官は『それは各宮家のお考えだと思います』と述べるにとどめ、さらに『宮家とは話をしたのか』と問われても『申し上げることはない』と繰り返すばかりでした」(同)

「皇室を離れたとはいえ“限りなく公的な存在の一般人”」

 全国紙デスクが言う。

「(皇位継承を巡る)現状の議論に照らせば、皇室典範がどのように改正されるにせよ、眞子さんが皇室に復帰し、あるいはその家族が新たに皇族となる可能性はないに等しい。それでも『女性宮家』の是非を論じる際、小室さんやそのお子さんの存在というのは貴重な実例となります。その点も勘案すれば眞子さんは、皇室を離れたとはいえ“限りなく公的な存在の一般人”といえます」

 従って、そうした元内親王の出産については公表が望まれるところだ。それがこのたびの慶事については、宮内庁は一貫して沈黙を貫いているというのだ。

「悠仁さまの甥か姪となる立場の子」

 宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏は、

「宮内庁は天皇や皇族のお考えを尊重します。特に私的なことについては、長官といえども了承がないと何も言えません。眞子さんの出産については、秋篠宮殿下が『一般国民の出産を宮内庁が発表する必要はない』とお考えなのだと思います」

 続けて、こう言うのだ。

「殿下は『公』『私』の線引きを重要視されていると拝察します。確かに眞子さんの結婚は多くの国民に祝福されたとはいえませんが、もし祝福された結婚だとしても、プライベートを重んじる殿下としては、今回と同じような判断をされるのではないでしょうか」

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授が言う。

「眞子さんのお子さんは、将来の天皇となられる悠仁さまの甥か姪となるわけです。おそらく結婚が異例の形だったために出産が公表されないのでしょう。このことで、皇室への親しみが薄れていくのであれば残念です」

 5月29日発売の「週刊新潮」では、現在も修復に至っていないという秋篠宮ご夫妻と眞子さんの関係などと併せて詳しく報じる。

週刊新潮 2025年6月5日号掲載

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