話題のドラマ「最後から二番目」視聴率が意外な下降トレンド 視聴者からまさかの指摘

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

落ち着いた時間帯に

「シーズン1、シーズン2はともに、木曜10時の枠で放送され人気となった作品です。ところが今回は月曜9時に枠移動しました。2008年放送の山下智久主演『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』も当初は木10枠で放送され、2010年放送のシーズン2から月9枠へ移動しているので珍しいことではありません。

 しかし、ネットの反応を見ると『続・続は木10枠で見たかった』という声が少なくないのです。初老を迎えた男女の恋がテーマですから夜10時台の落ち着いた時間帯にリアルタイムで視聴したかったのでしょう。前2作と同じ木10枠だったら違う結果になったかもしれません」

 改めて第6話の展開を振りかえるとそう思わせるシーンが続出している。深夜に千明の家に設置した防犯ベルが鳴り響いたため、和平は急いで千明の寝室に駆け上げると、そこには泥酔して服を脱いだ状態で横たわる千明の姿が。

 数日後、千明の実家で母親の有里子(三田佳子)と父親の吉野隆司(小倉蒼蛙)が和平と対面し、有里子は不注意で幼少期の千明のお尻に火傷をさせてしまった事故を吐露。後悔の念で火傷の跡がどうなっているのか気にする有里子に和平は「ありませんよ、もう」と口走ってしまったことから千明と大げんかに…。

「シーズン1から脚本を担当している岡田惠和氏らしいウィットに富んだ大人のシーンでした。第3話もそうでしたが、うわべだけの飾られた姿ではなく大人の性に対するリアルな感情もさりげなく織り込んでいるところはさすが。

 ただ、千明は多様な人材と知り合えるドラマの現場が好きという設定ですが、一般的には年齢を重ねるごとに人間関係がおっくうになるというのがリアルなところ。そこに微妙な違和感を抱いてしまいます。

 しかも、今作は11年ぶりの続編。11年もの間、千明と和平の腐れ縁に進展がなかったのは何とも歯痒いですし、“間延び”を感じてしまう視聴者は少なくないのでは。あと5年早ければと惜しまれます」(前出のテレビ誌ライター)

 第6話では、高齢者が生き続けるマインド形成と生と死の哲学的な問いが、ユーモラスに描かれた。水切りをきっかけに始まる和平と医師・成瀬(三浦友和)の鞘(さや)当ても今後の注目となりそうだ。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。