社員の繋ぎ止め? 巨額赤字でも「フジテレビ」夏のボーナスは前年比「マイナス8%」 ライバル局幹部は「優しい会社だな(笑)」

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温情ある数字

「優しい会社だな、と思いましたね」

 と、これを見てやはりそうコメントするのは、さる民放キー局の幹部だ。

「減収で営業赤字ならば、8%マイナスは温情ある数字と言えます。親会社のフジメディアホールディングス全体もマイナス200億円超の赤字を公表していますが、一方で、ホテル事業など他の事業ではしっかり儲けていますし、現金もまだまだしっかりある。いくら凋落著しいとはいえ、フジはグループ全体で、中長期的に見れば、窮状にあるとまでは言えません。つまりまだまだ吐き出せるものはある。むしろいま会社にとって困るのは、社員に次々と辞められ、人材が枯渇すること。だからこそ、しっかりとボーナスを支払い、会社としての誠意を見せたのだと思います」

 確かに今回の赤字の原因は、社員の働きではなく、上層部の危機管理の失敗にある。要は、社員繋ぎ止めのための、大盤振る舞いだ――と読み解くのである。

後手後手の対応

 前出・関係者も言う。

「中居べったりで、報告書で“二次加害行為をした”と認定された編成幹部の処分も遅れていますし、放送が予定されていた検証番組の制作もうまく進んでいません。後手後手の対応に呆れている社員も多い。それらを繋ぎ止めるための出血大サービスでしょう」

 もっとも、

「会社の体質に絶望し、“金の切れ目が縁の切れ目”とこぼしている社員もいます。転職サイトに登録している社員も少なくありません。あくまで一時的な今回のボーナスに、それらを繋ぎ止めるだけの効果があるかはわかりませんが…」

 本件についてフジテレビに聞くと、以下のような回答であった。

「賞与の詳細に関しては、お答えしておりません」

デイリー新潮編集部

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