「真の勝者はニデックでも牧野フライスでもなく…」 “異例の買収劇”の内幕と永守重信氏の次なる狙い
牧野フライスが仕掛けられたTOB(株式公開買い付け)は、ニデック側の撤回をもって終了。事前交渉のない異例の買収提案が波紋を呼んだが、その勝者はニデックでも防衛に成功した牧野フライスでもなく、“漁夫の利”を得た者がいて――。知られざる買収劇の内幕と、今もニデックを「代表取締役グローバルグループ代表」として牽引する永守重信氏の次なる狙いを探った。
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昨年12月27日、年の瀬に突如として始まった買収劇は、あっけない幕切れを迎えた。...