宝塚いじめ問題の対応で非難された「阪急阪神HD元会長」が死去 当時の取材に兄は「彼は逃げるタイプの人間」 社長時代には“阪神を守った”と喝采も

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は4月26日に亡くなった角和夫氏を取り上げる。

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 2003年、阪急電鉄の社長に角(すみ)和夫氏が就任した時、社はバブル期に行った過剰な不動産投資の後始末に追われていた。常務で54歳の角氏が社長に抜てきされた最大の理由は、「不動産業務にほとんどかかわってこなかった」ためだった。

 阪急は関西の名門企業である。創業者の小林一三(いちぞう・1957年に84歳で他界)は沿線に良質な住宅地を開発。...

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