広島・中村奨成が“素行不良”から改心してついに開花か 「広島だから成し得た」と他球団の編成担当者が指摘する理由

スポーツ 野球

  • ブックマーク

広島には“遅咲き”の成功例が多い?

 過去を振り返ってみても“赤ゴジラ”の異名をとった嶋重宣がブレイクしたのは、プロ入り10年目のことだった。2016年からのセ・リーグ三連覇に貢献した安部友裕は、9年目で初めて年間出場試合が100試合を超えている。彼らのような成功事例があったことも、中村を見切らなかった背景として考えられる。

 5月13日には、センターのレギュラーである秋山翔吾が怪我から復帰して一軍に合流したが、それでも中村はスタメンを譲らず、ホームランを含む2安打の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。他にもライバルとなる選手は少なくないが、このまま完全なレギュラーに定着することができるのか。今後のプレーぶりに注目だ。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。