偽名を使い「独身」を装った不倫議員に、「不倫弁護士」菅野志桜里… 国民民主党、大躍進のカゲで候補者擁立に苦戦
「自公で50議席に届かない公算が大きい」
自民党にとって救いとなっているのが、野党共闘が進まず、波に乗る国民民主も候補者を立てない1人区が存在することだ。
「それでも自民が取れるのはいまのままでは10議席程度というのが、私の見立てです。他方、複数区でも13議席程度しか取れない厳しい情勢です」(久米氏)
連立相手の公明党は「14議席以上」を目指すが、獲得議席は10~12程度になると予想する。
「そうなると、自公でギリギリ50議席に届かない公算が大きい。石破氏自ら“与党で過半数”を目標に挙げた以上、達成できなければ責任論が浮上するのは必至です。参院でも少数与党に転落すれば“石破退陣”の流れが加速するのは避けられません」(同)
「擁立を決めた途端、批判にさらされ方針を引っ込めるといった混乱が」
では、注目の国民民主党はどれほど伸長するのか。
「すでに支持率で立民を上回り、勢いも持続している。比例で10議席、東京や神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡などの複数区で5~6議席は取ると見積もっています。玉木氏が掲げた16議席獲得も、十分に達成可能な目標といえます」(久米氏)
同党の改選組は4人のため、一気に4倍増となる大躍進も現実味を増しつつある。
そんな快進撃が予想される裏で、実は候補者擁立を巡るトラブルが頻発しているのだ。
「党勢を伸ばす国民民主から出馬したいと考える者は多い反面、知名度や実績を兼ね備えた“いいタマ”を確保できないことが悩みの種となっています。実際、候補者選びは代表の玉木氏や榛葉氏、国対委員長の古川元久氏(59)らの個人的人脈に頼る部分が大きいとされ、名前の挙がるメンツを見渡しても玉石混淆(こんこう)は否めない。擁立を決めた途端、批判にさらされ方針を引っ込めるといった混乱も続いています」(前出の政治部記者)
[2/3ページ]