「ヴォーグ」の表紙を手がけた天才写真家が、自らが撮影した「戦争写真」を一枚も公表しなかった「驚くべき理由」とは?
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとガザ地区の紛争、そしてインドとパキスタンの衝突……カメラマンたちが命懸けで撮影した「戦争写真」によって、私たちはその凄惨な現実を知ることができる。
しかし、ファッション雑誌などで活躍し、写真を芸術の域にまで高めたとされる米国の写真家リチャード・アヴェドン(1923~2004年)は、ベトナム戦争時にわざわざ戦場へ出向いたにもかかわらず、自らが撮影した写真を一枚も公表しなかったという。そのわけとは何だったのか――。...