朝ドラ「あんぱん」でも描かれる「敗戦後の価値観の逆転」 養老孟司さんはどう受け止めて何を考えたのか

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 NHK朝ドラ「あんぱん」で学校教師を目指している主人公・朝田のぶが学ぶ女子師範学校は「忠君愛国」を徹底して生徒たちに叩きこんでいる。のぶ自身は、そこに若干、微妙な反応を示していることもあるのだが、友人はいつの間にか完全に、そちら側の思考に染まっているようだ。

 しかし数年後には、その教育が敗戦によって根底から否定されることになるのを視聴者はよく知っている。

 その時、教えを信じ込んできた先生や友人たちはどうなるのか、のぶたちは正気でいられるのか――この先の展開を考えてハラハラしている方も多いことだろう。...

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