わずか1週間で「都議選候補者5名辞退」、YouTube戦略も不発…「石丸伸二」の旬は過ぎた?
旬は過ぎた
「都知事選挙後、石丸氏はメディアに出続け、インタビュアーへの冷徹な切り返しが話題になりましたが、結局それが“上から目線の物言い”と批判されることにもなりました。同時に、昨年10月に行われた衆院選には出馬を匂わせながら立候補しなかった。また、今年4月27日に投開票が行われた滋賀県彦根市長選では石丸氏が現職の和田裕行氏の応援に駆けつけました。しかし、現職という強みに加え“石丸伸二”ブランドがついたにもかかわらず、和田氏は敗れてしまったのです。都知事選であれほど注目されたにもかかわらず、ちょっと間が空いた隙に彼の旬は過ぎてしまったのかもしれません。いまや都民ファーストの会や自民党も石丸氏をそこまでの脅威とは考えていないようです」
しかも、市長時代の石丸に「嘘の発言によって名誉を傷つけられた」として安芸高田市議が損害賠償を求めた裁判は、地裁・高裁ともに石丸の発言の真実性・真実相当性を否定し、安芸高田市に損害賠償の支払いを命じた。石丸氏は最高裁判所に上告受理の申し立てをしたが、4月23日にそれを退ける決定が下された。
さらに、デイリー新潮は5月4日に配信した記事で、市長時代の石丸氏に「恥を知れ」と罵倒され亡くなった市議の妻が今年1月に自ら命を絶っていたとを報じた(「死ぬ前日に“たすけて”とメッセージが」 石丸伸二氏に「恥を知れ!」と批判された市議の妻が自殺していた… 息子に言い残した「絶対投票しないで」)。前出記者は言う。
「裁判で負けたことについて質問されてもはぐらかすような答えをし、市議の奥さんが自殺したことについては回答もない。何やらどこかの県知事と同じ匂いを感じるんですよね」