344億円かかった「大屋根リング」はたった3年で劣化してしまう… “万博の後始末”はどうなるのか
再利用は全体の1割程度に
始まったばかりなのに後始末の話になるが、大阪・関西万博が閉会すると、ほとんどのパビリオンが解体・撤去される。もちろん、万博のシンボル「大屋根リング」も一部を残して取り壊す予定だ。幅30メートルで1周2キロ、344億円もかけただけに、解体後の建材を欲しがる企業(あるいは団体)が殺到しそうなものだが、意外にも人気がない。
「今年1月、大屋根リングの再利用に関する説明会が大阪市内で開かれました。解体した後の木材価格は有償となり、運搬費用も買い手が負担する前提です。...