旧宮家の皇籍復帰で注目の「東久邇家」に話を聞くと… 現当主には高校生と小学生の男子が

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「立憲民主は慎重な姿勢」

 小室眞子さんがアメリカでの生活を楽しんでいることは、最近報じられた「ゆったりファッション」での買い物姿からよく伝わってきた。女性皇族は結婚を機に皇室から離れることになっているわけだが、そうした方針を維持すべきかどうかも含めて、皇室を巡る本質的な議論が行われている。安定的な皇位継承や皇族数確保に向けた与野党協議が始まって間もなく1年。さる4月17日には第6回の協議が衆院議長公邸で開かれ、かねて言及されてきた旧宮家の皇籍復帰案に関する議論が再び注目を集めた。検討の対象となっている旧宮家の当事者に話を聞いてみたところ……。

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 まずは全国紙のデスクが、昨年5月から続く与野党協議についておさらいする。

「現在協議されているのは、『女性皇族が婚姻後も皇室に残る』『旧宮家の男系男子を養子で迎える』の2案です。前者は、かねて保守派が“女性・女系天皇の容認につながりかねない”と危惧してきた案でもあり、各党が大筋で合意しながらも、配偶者や子どもの身分をどうするのかといった点などで意見の乖離が見られます。また後者については、自民をはじめ維新や公明、国民民主が賛同しているのに対し、立憲民主は慎重な姿勢を示している。現状では両案とも、合意点が見いだせない状況にあります」

「政府から説明があった」

 そんな中、第6回の協議が4月17日に開かれたわけだが、

「終了後、会見に臨んだ額賀福志郎議長は、早いうちに衆参両院の正副議長案をまとめたいとし、あらためて今国会中の意見集約を目指す意向を示しました。また同席した玄葉光一郎衆院副議長は、1947年にGHQの意向を受けて皇籍離脱した旧11宮家のうち、“久邇(くに)・東久邇・賀陽(かや)・竹田の4家に現在、未婚の男系男子がいるとの前提で有識者会議の議論が行われてきた”と、政府から説明があった旨、明かしたのです」(前出のデスク)

 現行の皇室典範では天皇・皇族の養子は禁じられており、実際に旧宮家の男系男子が皇籍に入るとなれば典範改正が不可欠である。そもそも、80年近く前に離脱した宮家の子孫が復帰することに国民のコンセンサスが得られるかといった懸念も生じるところではあるのだが、それを差し引いても現時点での有力案には相違ない。果たして「当事者」たちは何を思うのか。「4宮家」のうちの一つ、東久邇家の事情を見てみると――。

「その質問には…」

 1906年に創設された東久邇宮家の初代当主は、終戦直後の“宮さま宰相”こと稔彦王。その孫で2019年3月に74歳で亡くなった信彦氏は、ご母堂が上皇さまの姉にあたるなど、令和の皇室とも極めて近しい間柄であった。その長男で現当主の征彦氏(52)は大手生命保険会社に勤務しており、こちらの家に現在、高校生と小学生の男の子がいるという。そして、

「信彦氏の弟で、旧伯爵家の壬生家に養子入りした壬生基博氏(75)は、皇室ゆかりの山階鳥類研究所の理事長を務めています。この基博氏の長男と次男の家に、それぞれ10代の男子がいます。また基博氏の弟である眞彦氏(72)も、住宅建材商社に勤める長男・照彦氏(45)の家に20代前半の男子がおり、さらにもう一人、眞彦氏には男の孫がいます」(旧宮家の事情を知る関係者)

 2人の男子を孫にもつ基博氏に、皇籍復帰について尋ねると、

「その質問にはお答えしないことにしています」

 とのことで、眞彦氏の長男である照彦氏も、

「こちらからお話しできることはありません」

 と同様の回答だった。

 与野党協議に「結論」が出るのはいつの日か。

 4月24日発売の「週刊新潮」では、「旧4宮家」の現状を含め、皇室のあり方を巡る与野党協議の行く末について、識者の解説を交えながら特集する。また、皇室を離れて自由を謳歌する小室夫妻の近況と「最新写真」については、関連記事【「プリンセスと結婚した小室と申します」 関係者が眉をひそめる小室圭さんの“皇室利用” 夫婦で買い物を楽しむ「最新写真」も】にて詳しく報じている。

週刊新潮 2025年5月1・8日号掲載

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