31歳バースデーに大乱調「藤浪晋太郎」 “実際に投げてみないと分からない投手”からの「再生プラン」はあるか
藤浪の再生プランとは……
そのウッドワース投手コーチは地元日刊紙「The Seattle Times」や先の「Seattle Sports」などで、「藤浪の再生プラン」として、現マリナーズのエースであるローガン・ギルバート(27)を引き合いに出してこうも語っていた。
「背が高くて、体の細い投手はブルペンで何回投げても、試合で同じように再現するのは難しい傾向にある。ローガンがそうなんだ。彼はブルペンでは力いっぱいで投げているが、実戦の場ではやっていない。マウンドに上がったとき、彼は投球フォームのメカニックなんてほとんど考えていない。ここ2、3年で、自信を持ってもらうために『マウンドでは完璧な投球モーションである必要はないんだ』と悟らせたんだ。彼も結果が出ない時期、全ての原因が投球モーションのメカニクスの問題だと考えてきた。FUJIも新しい考え方になってほしい」
ギルバートも身長198センチの右投手であり、後ろ姿だけなら藤浪に近い雰囲気もある。キャンプ後半、オープン戦中、そのギルバートから藤浪に話し掛ける場面が何度も目撃されており、ウッドワース投手コーチと同じ内容を聞かせていたそうだ。
「ギルバートは敬虔なクリスチャンで、性格もマジメ。考えすぎて失敗してきて、エースの地位に上り詰めるまで遠回りしてしまいました」(前出・同)
それでも藤浪に「ときにはわざと違う投げ方をしてみればいい。そうすれば、自然と自分の体に合った投球フォームが見つかるよ。踏み出す足の歩幅とかバランス、腕の角度、リリースのタイミングとか」とも助言していたそうだ。
地元メディアは藤浪のマイナー降格を「ギルバートからの助言を具現化するための期間」とも伝えていた。インスタグラムでは31歳の誕生日を自ら祝福していたが、30歳を過ぎたマイナー投手が厳しく評価される実情を分かっているだろうか。綱渡りのピッチングから抜け出せなければ、途中解雇ということも十分にあり得る。