31歳バースデーに大乱調「藤浪晋太郎」 “実際に投げてみないと分からない投手”からの「再生プラン」はあるか
制球難は変わらず……
シアトルマリナーズ傘下の3Aタコマ・レイニアーズで調整中の藤浪晋太郎(31)が、サクラメント・リバーキャッツ戦にリリーフ登板したものの、1/3イニング2安打5失点と振るわなかった。「3四球」と相変わらずの制球難を露呈した4月12日は、自身の誕生日でもあったが、「辛い一日」となってしまった。
「レイニアーズの本拠地球場はワシントン州にあります。前回登板の4月10日の天候は晴れ。でも、翌日は雨が降り、12日は風がちょっと強かった。7日からの一週間で見ると、まず日曜日から3日連続で雨に見舞われ、12日の水曜日からは雨が降ったり止んだり。雨が止んでも肌寒く、調整は難しかったと思います」(現地メディア関係者)
試合後の藤浪から「天候」を言い訳にするコメントは出ていない。前を向いていくしかないのだが、早急に結果を出さなければ“最悪の事態”にもなりかねないという。マリナーズが求める結果とは、「安定感」だ。
「FUJI(藤浪)は良いときと悪いときの差が激しすぎるんです。良い投球をしたと思ったら、次は四球連発で炎上。敗戦処理のような展開で使われたら、剛速球で無双のピッチングを披露するなど……。首脳陣からすれば、『実際に投げてみなければ分からない』起用しづらいピッチャーです」(米国人ライター)
前回登板は10日の同カードだった。結果を先に言うと、1回無失点だった。つまり「好投の次は炎上」という、欠点が出たわけだが、それだけではなかった。無失点に抑えたとはいえ、デッドボールを出し、先頭打者には7球も粘られている。記録上では「1回無安打無失点」だが、20球以上を要する“ハラハラの綱渡り状態”というのが真相だ。
藤浪に求められている「安定感」とは、連続して好投するだけではなく、危なげのない投球内容に改善することだ。
「早く結果を出し、首脳陣に『FUJIはメジャーリーグで通用する』と思わせなければなりません。メジャーの試合に出られるのは40人。そのうちの26人が出場登録され、残り14人は調子の上がらない中堅か、期待されている若手で占められます。FUJIは昇格の可能性がある14人には入っていません。マイナー契約の投手です。30歳を過ぎた投手に対し、5月に入れば、今後、昇格を争う可能性があるのかどうか見極められていきます」(前出・同)
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