「フライト」が「地上勤務」に突然変更…会議室で部長がPCをくるりと回し、映っていたのは「自分のグラビア写真」だった

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風吹ケイ、インタビュー第5回

 コロナ禍が直撃し副業として、グラビアを始めた風吹ケイ(26)。だが、想像以上に注目を集めたことで、本業であるキャビンアテンダント(CA)の仕事に影響が出てしまう。会社から呼び出され、「(グラビアを)続けるなら辞めてください」と告げられた。迷いながらもグラビアを選んだ風吹は、約2年間続けたCAを辞めたのだった。(全6回の第5回)

 ***

――副業はその後、どうなったのですか。

 最初は全然、バレずに続けられると思っていたんです。CAの仕事が本業で、グラビアは細々とやって……という感じです。コロナ禍が終わったら、グラビアは辞めるつもりでした。

――そうだったんですね。

 はい。でも、意外といろんな媒体の方に取り上げていただいて、ちょっとずつ注目されるようになってしまって……。泊まっていたホテルの近くのコンビニに行ったら、私の写真が載った雑誌が置いてある、みたいなこともありました。

――それで、バレてしまったのですか。

 はい、多分どなたかが気づいて、報告したんだと思います。しばらくして、上司から連絡がありました。

――それはいつ頃ですか?

 2022年2月にグラビアデビューして、同じ年の10月にCAを辞めたので、その間のどこかです。

――具体的には、どういう風に呼び出されたんですか。

 その日は、元々フライトのスケジュールが入っていたのですが、前日になって突然「地上勤務」に変更されたんです。

――普通はないことですか。

 はい。例えば、妊娠が発覚して飛べなくなった場合とか、骨折して乗務できない場合とかなら、地上勤務に変更されることはあります。でも、健康な状態で急に変わるなんて「バレた」以外の理由がないなと思いました。

「これ、あなたですか?」

――その時点で同期や先輩には、伝えたのでしょうか。

「多分バレたかもしれない」「もしかしたら辞めるかもしれない」と話しましたね。みな、「頑張れ!」って応援してくれました。

――実際に会議室に呼ばれた時の様子を教えてください。

 会議室には、部長と課長が並んで座っていました。両方とも女性だったんですが、目の前でパソコンをカタカタ打っていて、画面をクルッと回したら、そこに私のグラビアの画像が出てきたんです。「これ、あなたですか?」って聞かれて、「はい、私です」って答えました。

――その後の反応はどうでしたか。

 淡々としていましたね。上司も仕事なので、今後どうするかの選択肢を提示してくれました。「きっぱりグラビアを辞めるなら支援するけど、そうでないなら辞めてください」と。ちょっと考える時間はもらいましたが、その時点で次の撮影のスケジュールも決まっていましたし、いろんな大人が動いていたので、「辞めても、また戻りたくなったら戻ればいいか」と思い、退職を決めました。

――ただ、会社的には副業はオッケーではなかったのですか。

 一応、オッケーではあったんですが、事前に「副業申請」を出さないといけなくて……。

――出していなかったのでしょうか。

 はい、出していませんでした。でも、出しても受理される内容ではなかったと思います。

――受理される可能性はゼロですか。

 ゼロですね。会社的にはNGな業種に分類されるので。それが分かっていたから申請しませんでした。私が悪いです。

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