「記者を電話で怒鳴りつけ…」トランプ大統領と会談の赤澤大臣のパワハラ気質 「秘書への深夜メールは当たり前」 

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記者に電話して怒鳴りつけ……

 赤澤氏は東大法学部卒業後、旧運輸省を経て2005年の郵政選挙で初当選した。石破氏と同じ地元、鳥取県選出で、過去には氏の派閥・旧水月会に所属。氏が自民党総裁選で敗れ続けた結果、同期の稲田朋美元防衛相(66)らに出世レースで水をあけられ、ポストに執着するようになったという。

「20年の総裁選で石破氏が敗れた後、赤澤氏は“石破のせいで冷や飯ばかり。おかげで閣僚になれない”と憤まんやる方ない様子で、石破氏から距離を置いた時期もあった。昨年の総裁選では選対事務総長として石破氏を支え、論功行賞で当選7回にして初の閣僚ポストの座を射止めたのです」(前出の自民党関係者)

 政治部デスクが言う。

「昨年の総裁選の際、石破選対のトップは選対本部長の岩屋毅外相(67)でした。赤澤氏はNo.2の事務総長なので、現場の記者たちは世論調査の数字などを先に岩屋氏に報告していたんです。そしたらそれを知った赤澤氏が記者らに電話してきて、“なんで岩屋が先なんだ。教えるなら俺だろう”と、怒鳴ったと聞きました」

「深夜のびっくりするような時間にメールが」

 実際、赤澤氏の“パワハラ体質”はかねて有名だった。氏をよく知る地元政界関係者が明かす。

「赤澤さんはよくも悪くも真面目なんです。例えば支援者が赤澤さんになにか要望したとしましょう。するとその日のうちに、赤澤さんは自身の秘書に“すぐ対応して”と連絡を寄越すそうです。深夜のびっくりするような時間にメールが届くとも聞いています」

 赤澤氏は冒頭で紹介した総合対策タスクフォースの共同議長を、林氏と共に務める。その対策本部でも弊害が出始めているという。

「赤澤氏本人は米コーネル大でMBAを取得しているだけあって、英語もできて能力自体が低いわけではありません。ですが、総合対策本部の事務方に細かい注文をつけるのでスタッフらが疲弊し、彼らのやる気をそいでいます」(前出の自民党関係者)

 赤澤氏は、部下の業務に干渉する、マイクロマネジメントを平然と行う人物のようなのだ。加えて、

「赤澤氏は訪米時の“お土産”を高圧的に農水省に要求して、森山裕幹事長(80)らからも不興を買っています」(同)

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