1軍復帰「村上宗隆」に“外野コンバート”論が強烈に高まる理由 代役三塁手は絶好調 MLB移籍にも好影響か

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名門ヤンキースなどが村上獲得に興味?

 村上は以前からメジャー志向が強く、海外FA権の取得が見込まれる27年シーズンを前に、今オフにもポスティングによる移籍が濃厚とみられている。

 ただ、ドジャースの大谷翔平は別格として、長距離砲と呼ばれる日本人選手はメジャーで苦しんできたのは周知の事実だ。もちろん村上の規格外のパワーをもってすれば、現地でも本塁打を量産しても驚かないが、ここ数年は三振の数も多く、特に過去2年は好不調の波も激しかった。

 それでも現地では村上の獲得にヤンキースやドジャースが興味を示しているとも報じられており、燕のスラッガーに対する注目度は高い。

 実際、来年のWBC出場が決まったヤンキースの主砲アーロン・ジャッジが先日の会見で、「彼は多分そのうちメジャーに来ることになるんじゃないかな」と、村上に言及している。

外野守備もこなせれば、数十億円の上積みも?

 もし今季、三冠王とまではいかなくとも、打率3割、40本塁打前後の成績を残すことができれば、2億ドル(約280億円)から3億ドル(約420億円)といった大型契約も見えてくる。そんな村上が本職の三塁に加えて外野を守れることを証明できれば、数十億円の上積みにつながってもおかしくないはずだ。MLB各チームの三塁手には強打者が居並ぶが、外野守備もこなせることになれば、村上の選択肢はぐっと広がるはずだ。

 もし村上が春先にケガをしていなければ、首脳陣も右翼起用に二の足を踏んでいたかもしれない。ケガの功名で村上は自身の価値を上昇させることに成功するのか。まずは今季しっかり結果を残し、チームを優勝に導いた上で、胸を張って海を渡ってもらいたいところだ。

八木遊(やぎ・ゆう) スポーツライター
1976年生まれ。米国で大学院を修了後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLなどの業務に携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬記事を執筆中。

デイリー新潮編集部

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