「石破さんは日米交渉で“誰と話していいか分からない”と…」玉木雄一郎氏が明かす 一方、トランプ関税で「はしゃいでいる自民幹部」の名前とは

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“誰と話していいか分からない”

 そんな中、石破氏が頼ったのが野党だった。4日、与野党の6党首と国会内で会談。「言うなれば国難。政府与党のみならず、野党の皆様方も含めて、超党派で検討、対応する必要がある」と語り、各党首に協力を求めたのだ。

 国民民主党の玉木雄一郎代表に聞くと、

「トランプさんと直接話せるのは首相だけです。党首会談では“事務方にやらすのではなくて、トップである石破さんが直接交渉して、日本に対するこの理不尽な関税の撤廃を求めるべきだ”と伝えたのですが、石破さんからは日米交渉で“誰と話していいか分からない”というような発言がありました」

 なんとも心もとないのだ。日本維新の会の前原誠司共同代表もこう話す。

「石破首相はトランプ大統領との人間関係ができていなかった。そのことはしっかり認識すべきだと言いました」

 前原氏によると石破氏は席上で、トランプ氏の部屋にマッキンリー大統領及びレーガン大統領の肖像画がかけられていた、と明かしたという。前者は、保護貿易主義を取り、外国製品に対して57%という史上最高の関税率をかける「ディングレー関税法」を制定させたことで知られている。

「“トランプ大統領は、初代タリフマン(関税男)であるマッキンリー大統領を信奉している。関税に対する思い入れは深いのだろう”と、石破首相は仰っていました」(同)

 後編【トランプ大統領は「石破氏をはなから相手にしていない」 相互関税で日本が切れる「カード」とは】では、今後の交渉において日本側が切れる「カード」について報じる。

週刊新潮 2025年4月17日号掲載

特集「狂気のトランプ関税で日本はどうなる」より

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