中居問題で辞任「大多亮氏」の“別れのあいさつ”に社員あぜん 「だからなんやねん、と」「ツッコミどころ満載でした」

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 フジテレビを巡る一連の問題を受け、系列の在阪準キー局、関西テレビの大多亮社長(66)が辞任した。フジ出身の大立者は去り際に、部下たちへ別れを告げる社員集会を開いたが、これが大いに鼻白むものだった。

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「東京ラブストーリー」を手がけた名プロデューサー

 フジの名プロデューサーとして鳴らした大多氏が、関テレの社長に就任したのは昨年6月。

「当初、その経営手腕には期待が懸かっていました」

 とは、在阪記者。

「1989年の『君の瞳に恋してる!』や91年の『東京ラブストーリー』など、あまたのトレンディードラマを手がけたヒットメーカーでしたから。しかし、年明け早々に『週刊文春』で中居正広(52)の性加害を握りつぶした一人だと報じられて以降、冷ややかな視線が注がれるようになりました」

 昨年末から続く、中居氏の性加害に端を発したフジのコンプライアンス問題。第三者委員会は先月31日公表の調査報告書で、大多氏にも責任アリと結論付けた。

「大多氏は、中居が性加害に及んだ2カ月後の2023年8月、フジの編成担当専務として事案の報告を受けていた。その際、すぐさま“プライベートの男女間トラブル”と判断。当時の港浩一社長と編成制作局長との三人で、中居の番組出演継続を決定したのです。第三者委はこうした対応を“性暴力への理解を欠き、被害者救済の視点が乏しかった”と指弾しています」(同)

社員をあぜんとさせた“別れのあいさつ”

 大多氏の社長辞任は、報告書の公表から4日後の、4月4日のことである。

「その日に記者会見を開いた大多氏は、被害に遭った元女性アナに謝罪しました。しかし一方で、中居を起用し続けた理由について“性被害の事実が広がれば、女性が自死してしまう危険性があると考えた”と弁明しています。世間から“どうせ中居のほうを守ろうとしたのだろう”と見られている以上、言い訳は余計だったのではないか」(前出の記者)

 話はこれで終わらなかった。関テレ社員が言う。

「大多さんは記者会見の後、弊社の地下の会議室を使って社員集会を開きましたが、ツッコミどころ満載でした。まず、開始が16時と早過ぎて、報道や番組制作に携わる局員の多くは現場を離れられず、参加できませんでした。大多さんの“社長室から見る扇町公園の桜は、これが最初で最後だ”という別れのあいさつに涙を浮かべる女性もいましたが、ほとんどの局員からすれば“だからなんやねん”と。みなあぜんとするばかりでした」

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