「歌劇団側は“ひいき”と言われるのは避けたい」 宝塚男役「松岡修造の娘」はトップスターになれるか 「新人公演では2度主演に抜てき」
華麗なる一族
自殺者まで出した、先輩団員による後輩へのイジメ問題の謝罪会見からおよそ1年。宝塚歌劇団が、8月公演を最後に退団する星組トップスター礼真琴(れいまこと)の後任を明らかにした。
「新たなトップスターとなるのは、昨年1月から2番手を務めた暁千星(あかつきちせい)です。宝塚音楽学校を卒業後、歌劇団に首席入団した実力者ですが、翌年には親会社の阪急阪神ホールディングスが初詣ポスターのモデルに起用したほどの美形の持ち主でもあります」
【写真を見る】父親ゆずりの端正な顔立ち… 宝塚で活躍する「松岡修造の娘」
と言うのは芸能記者。
「暁の後任には8月に宙組から組替えしてくる瑠風輝(るかぜひかる)が就きます。ただ、彼女以上に注目を集めているのが、3番手以降の若手グループに属する稀惺(きしょう)かずとという若手なんです」
稀惺は、元プロテニス選手で現在はタレントの松岡修造(57)の長女。平成29年春に宝塚音楽学校に入学した際、喜びに沸く合格発表の様子はスポーツ新聞の1面を飾った。
「祖父は東宝元社長の松岡功、祖母は元宝塚で稀惺と同じ星組の男役トップスターだった千波静です。東宝の松岡宏泰社長は伯父。阪急や東宝、宝塚歌劇団を創設した小林一三が高祖父と、関西きっての“華麗なる一族”の一員ですね」
「コネ入学」と中傷
そんな出自からか、音校入学の際には「コネ入学」といった中傷も。宝塚歌劇団関係者が後を引き取る。
「コネなんてとんでもない。音高では全教科を無欠席で通し、特別皆勤賞を受賞したほど。“卒業公演”に当たる『文化祭』では演劇の部で主役を務めました。周囲が一目置く努力家で、入団時の成績は上から11番目という優秀さでしたよ」
入団5年目の令和5年には、新人たちによるミュージカル公演「1789―バスティーユの恋人たち―」でも主役を務めている。
「新人公演の出演者は入団から7年以内の若手に限られ、とくに主演は歌劇団が“どれほどの華やかさを備えているか”を見極める試験的な意味合いも。男役の多くが身長170センチを超える中、彼女は169センチと小柄な部類ですが、持ち前の端正なルックスと伸びのある歌声で主演を勝ち取った。早くも“人気と実力を併せ持つ”と評判です」
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