「ある自民党幹部との関係がネックに」 古巣復帰説がささやかれる「鈴木宗男氏」の足かせとなる“大物議員”の名前

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 複数の汚職事件がもとで自民党を離党してから23年。逮捕から1年の収監を経て、令和元年に国政に復帰した鈴木宗男参院議員が、近く“古巣”に戻ると専らだ。

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水面下で自民党に猛プッシュ

 政治部デスクも苦笑い。

「一昨年10月、日本維新の会に所属していた宗男氏はウクライナに侵攻中のロシアを訪問。その際、党に届け出をしないまま渡航したことが問題視され、離党に追い込まれました」

 以来、宗男氏は無所属で活動してきたが、今夏の参院選に自民党から全国比例区で出馬するというのだ。

「北方領土問題の解決をライフワークとするご本人は完全にソノ気。地元・北海道でも“4月中に進退を判断する”などと喧伝してきました。水面下で自民党に猛プッシュしていますが、とある自民党幹部との関係がネックとされています」

強いアレルギー

 復党への“伏線”は、昨年10月の衆院選にさかのぼる。

「あの時、宗男氏が代表の新党大地は自民党北海道連と選挙協力を結んだ。石破茂首相が自民候補の応援で北海道に入ると、そこに宗男氏も登場。並んで応援演説をしていました」

 その宗男氏は国政復帰を果たした前々回参院選に維新から出馬。自身の全国的な知名度に加え、同郷で「心友」という歌手の松山千春の熱烈な応援もあり、党内でダントツの22万票を獲得して当選した。

 自民党関係者が解説する。

「北海道を中心に票の掘り起こしを期待できると、石破首相も宗男さんの自民入りに反対していないとか。ただ、平成研究会(茂木派)に所属していた参院議員たちには、派閥を率いた茂木敏充前幹事長と親しい宗男さんに対する強いアレルギーがあるようです」

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