ここから「広末涼子」が復活する方法 もう「MajiでKoiする5秒前」は歌わせるな

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

早稲田入学の頃から“奇行”が目立ち始めた

“別の疑惑”とは――?

「実際のところは、捜査の進展を待つしかありませんが、逮捕前後の彼女の様子から、薬物使用の可能性も含め、取り調べが行われているようです」(社会部記者)

 2023年に人気シェフ鳥羽周作氏(46)とのダブル不倫が発覚したことから、当時所属していた芸能事務所「フラーム」から無期限謹慎処分を言い渡され、同年にはキャンドル・ジュン氏との離婚を発表。昨年2月には26年間所属した同事務所からの退所を発表している。

 イメージの悪化から企業CM などの仕事が無くなった広末だったが、最近は故郷の高知で活動の幅を広げてきた。今年2月にはテレビ高知の番組「広末涼子の高知でやりたい10のこと」が放送され、地元民から評判を呼んだ。同じ月に高知で開催された「高知龍馬マラソン2025」では大会ゲストを務めるなど、「完全復帰」に向けて順調に足場を固めていたかに見えた。だが、仮に“疑惑”が深まった場合、その道は完全に断たれてしまうことに――。

 芸能ジャーナリストの渡邉裕二氏は、1999年の「早稲田大学入学」が、広末の人生を狂わせるきっかけになったと指摘する。

「当時、事務所は広末涼子を“第2の吉永小百合”にしようという戦略を描いていました。ところが、彼女が強いられた“清純派”のイメージは、彼女自身のパーソナリティと大きな乖離があったのです。結局、広末はろくに大学に通うことがないまま、2003年10月に早稲田を自主退学してしまいました。彼女の“奇行”が目立ち始めたのはちょうどその頃からです」

事務所が勝手につくったイメージ

 世間を驚かせたのは、退学から間もない2003年12月15日に行われた記者会見。広末はそこでデザイナー岡沢高宏氏との「できちゃった婚」を発表したのだ。

 この会見前から、広末は映画会見で急に泣き出したり、所持金のないままタクシーに長距離乗車したり、深夜の路上徘徊を写真誌に撮られるなど“プッツン女優”という悪いイメージがつき始めていた。

「想像ですが、事務所が勝手につくったイメージを演じながら芸能活動を続けることが、彼女にとっては相当のストレスだったのだと思います。切ないのは、個人事務所の所属となったことで、再びそうした“清純路線”で売らざるを得なくなったことです」(渡邉氏)

 事件の10日前、3月29日に台湾で開催された音楽フェス「Megaport Festival」では、1997年のヒット曲「MajiでKoiする5秒前」や「大スキ!」を熱唱。その姿が地元メディアに報じられている。

「もうそういうことはやめさせたほうがいい。特に『大スキ!』は本人が“もう二度と歌わない”と話していた楽曲です。彼女が本領を発揮できるのは、そうした曲にイメージされるような清純路線ではないと思うんです。広末の魅力とは、これまでの“奇行”からも滲み出る、彼女が内に秘めた狂気にある。彼女に演じさせるべきは、聖女のような女性ではなく、極端に言ったら狂気的でエキセントリックな役とか、オカルト系ホラーに出てくるサイコパスのような役なのでは。おそらく彼女なれではのオンリーワンのキャラクターになると思います」(同)

 近ごろは「地面師たち」のピエール瀧のように、不祥事を起こし地上波への復帰が難しくなった俳優が、テレビとは別の場所で活躍する例も多い。まずは疑惑の解明が待ちたい。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。