佐々木朗希は「第二の藤浪」か… メジャースカウトマンが口にした“悲観論” 「マイナー落ちの可能性も」
開幕早々に正念場を迎えている、ドジャースの佐々木朗希(23)。乱調の裏側を取材すると、意外な声が聞こえてきた。
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ストライクはわずか32球
3月29日、本拠地で行われたタイガース戦に先発登板した佐々木は2回途中で降板。2失点、4四球の大荒れの内容で、ベンチに戻った後、目を赤く腫らした姿が目撃された。
試合を観戦した在米スポーツジャーナリストが言う。
「投げた61球のうち、ストライクはわずか32球。東京ドームでの開幕シリーズも制球に苦しみ、押し出しを含む5四球を与え、自滅寸前までいきましたが、100マイル(約161キロ)の直球を投げるなど光も見えた。しかしタイガース戦での最速は96.9マイル(155.9キロ)と振るわず、本人が試合後の会見で語ったように“シンプルに技術不足”だったといえるでしょう」
降板時の佐々木の行動も物議を醸した。交代を告げるロバーツ監督に対し、佐々木はボールを手渡さず、ボールボーイに投げてマウンドを降りたのだ。
ロッテ時代から佐々木を見てきたスポーツ紙記者は、
「当時は“温室メロン”と形容されるほど、佐々木は球団に大事に育てられ、そのため“実はメンタルは強くない”とささやかれていました。だから降板時の振る舞いも、ふがいない投球にショックを受け、冷静さを欠いたように映りました」
「藤浪投手と重なる」
“期待のルーキー”の乱調をどう見るか。メジャーリーグの日本人スカウトがこう話す。
「佐々木は投げる時に利き腕を内側にひねる動作を見せますが、この時、手首をかなり強く折っている。以前から“この投げ方だと肘や肩への負担が大きく、早晩、故障の原因になる”と心配していました。このまま3試合、4試合と投げても内容が改善しなければ、投球フォームを見直すため、ドジャースは佐々木を一度、故障者リストに入れるのではないか。そうなれば今後、マイナー落ちの可能性も出てきます」
さらに続けて、
「佐々木が元阪神の藤浪晋太郎投手と重なるのです。2023年にアスレチックスと契約した藤浪は当初、先発ローテに入り4試合に登板するも、防御率14.40の惨憺(さんたん)たる結果に終わりました。持ち味の100マイルを超える速球は魅力でしたが、制球難を克服できなかった。もちろん才能は佐々木の方がありますが」
その藤浪は今年1月、マリナーズとマイナー契約。3月30日に同球団傘下3Aタコマ・レイニアーズの3番手として出場したが1回1安打1失点と、課題のコントロールが安定しなかった。
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