こんなに差が出るなんて…「早生まれは中学受験に不利」を裏付ける衝撃的な調査結果
中学受験シーズンが終わった。第一志望に受かり喜びを噛みしめる親子、大きな挫折を味わうことになった親子、その模様は悲喜交交であろうが、ここに気になる調査結果がある。なんと中学受験において、早生まれの子は遅生まれの子に比べ、難関校の合格者が10分の1も少なかったというのだ。調査を行った東北大学加齢医学研究所の教授で、自身も早生まれの息子を持つ瀧靖之氏がその詳細を明かす。
(前後編の前編)
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※この記事は『本当はすごい早生まれ』(瀧靖之著、飛鳥新社)の内容をもとに、一部を抜粋/編集してお伝えしています。
【写真を見る】衝撃…!「早生まれ」と「遅生まれ」では進学校の合格者数がここまで違う
「早生まれ」への考慮がなされる小学校受験
小学校受験は、男女差、早生まれと遅生まれの差が一番大きな受験です。6歳の女の子と5歳の男の子では、ちょっと想像しただけでも、かなりの違いがありそうだということはわかります。そのため、学校によっては月齢別に受験内容や受験日を分けています。
例えば筑波大附属小学校やお茶の水女子大学附属小学校は、
・「4月2日〜7月31日」
・「8月1日〜11月30日」
・「12月1日〜4月1日」
の3つのグループにわかれて受験が行われています。
国立だけでなく、私立の慶應義塾幼稚舎や青山学院初等部も、生年月日順にグループに分けて試験が行われるとしています。また、白百合学園小学校のように、「試験は一緒だが、判定において考慮する」という学校もあります。もちろん、一切考慮はしないという学校もあるでしょう。学校によって、「試験問題が違う」「試験日が違う」「グループで分ける」「判定で考慮する」など、月齢別の考慮といってもその内容はさまざまですし、変わることもあります。
入学を希望する学校に、早生まれの考慮があるか、あるのであればどのような考慮なのか、説明会などで問い合わせておくと安心です。
また、表向きには「考慮する」と発表していなくても、実際には考慮している可能性もあります。行動観察などにおいて、その子の特性をしっかり見てくれることは大いにあると思います。大切なのは、その後の6年間をどんな学校で過ごさせたいかということです。早生まれの考慮がないから諦める、というのではもったいない。「考慮のある学校から選ぶ」のではなく、「選んだ学校に考慮があるかを調べる」という流れでの学校探しをおすすめします。
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