ヤクルトのリーグ優勝を支えた左腕「久古健太郎」が語るセカンドキャリア 「逆算しながら考えると、今やるべきことが見えてきます」

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ビジネスの経験が今に

 久古氏自身は、たまたま手に取った本をきっかけにコンサルタントという職業を知り、「野球をしている時に感じた自身が成長していく喜びを味わいたい」思いで大手コンサルの門を叩き、昨年からはライブリッツ(株)の一員として再び野球に携わることとなった。

「野球界から離れて感じたのは、日本におけるプロ野球人気の高さでした。“国技”と言っても差し支えないくらい注目されているスポーツなので、元プロ野球選手だった経歴の強さを感じる場面はありました」

 セカンドキャリアを歩み始めて6年の月日が流れ、久古氏は再び野球に真摯に向き合う日々を過ごすことに。

「過去の実績に甘んじるのではなく、新たなチャレンジを続けていけば自ずと道は開けていくと思う」

 そのように話す左腕は、ビジネスで培った経験とともに今も野球界を支えている。

第1回【異例のキャリアを歩む「元ヤクルトの左キラー」久古健太郎 大手コンサル勤務を経て「デジタル野球」に取り組む理由】では、元プロ野球選手の久古健太郎氏が、コンサルへの転職を決めた経緯や、現在データを生かした「デジタル野球」の普及に務める理由について、自身の選手時代の経験を踏まえて語っている。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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