「双子の赤字」に挑むトランプ政権の強硬手段が「米国経済の急減速」を招く理由 GDP推計値が「急変」、リストラ推進に金融市場は無反応

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関税攻勢に悲鳴を上げた飲食業界

 トランプ米大統領の関税攻勢が止まらない。3月4日にカナダとメキシコに25%の関税を発動し、中国に対する追加関税をさらに10%引き上げ、20%とした。

 米国の貿易赤字の早期解消を目指し、さらなる関税引き上げを計画しているトランプ氏だが、米国経済への悪影響も避けられなくなっている。輸入品の価格上昇などによりインフレが再加速する可能性が高いからだ。

 米カード比較サービスCreditCards.comが2月18日に発表した調査結果 によれば、トランプ関税への不安から米消費者の2割が通常よりも多くの商品を購入(買いだめ)しており、「関税インフレ」の兆候が出ていることが明らかになった。...

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