「あなたたち、挨拶できないの?」大物女優からまさかの一言…憧れの「夜ヒット」で「頭が真っ白に」
宮前真樹インタビュー第4回
フジテレビが主催する「乙女塾」の第1期生を経て、1989年にアイドルグループ「CoCo」のメンバーとしてデビューした宮前真樹(52)。すぐに人気に火がつき、テレビ番組に引っ張りだことなった。フジテレビ「夜のヒットスタジオ(夜ヒット)」では、思わぬ洗礼を浴びる。「アイドル水泳大会」などのバラエティ番組で、体を張ったこともあった。コンプライアンスが緩やかだった当時を振り返ってもらった。(全6回の第4回)
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【写真】当時から「美少女」だった宮前真樹の幼少期、10代、20代、30代。初々しい「水着」ショット、デビュー前の「三つ編み」姿も
デビュー後は、次々にテレビ番組に出演しました。最初に出た歌番組は日本テレビ「トップテンのもうすぐトップテン・デビュー曲で出演」でした。それまで出演していた「パラダイスGoGo!!」以外では初めての出演番組だったので、すごく緊張したのを覚えています。
「夜ヒット」も憬れて見ていた番組だったので緊張しましたね。当時、スタッフの方からは「あなたたちはタレントではなくて(乙女塾の)塾生だから、タレントさんに話しかけてはいけない」と言われていて、私たちはその通りに振る舞わなければいけないと思っていました。そのため、あいさつの仕方がわからなかったんです。「おはようございます」とは言えるけど、それ以上はどうしていいか、わからなくて……。
リハーサルが始まる時、MCの加賀まりこさんと古舘伊知郎さんがいて、その周りにはゲストの歌手の方たちもいました。なんとなく、雑談をしている雰囲気でした。でも、私たちは「話に割って入っちゃいけない」と思って、「どうしよう、どうしよう」ってみんなで焦っていました。
でも、その間にもリハーサルは進んでいき、ランスルー(通しリハーサル)も始まって、結局、あいさつができないまま、終わってしまったんですよね。リハーサルが終わった後も、楽屋に行けず、挨拶できないまま、本番が始まっちゃったんです。
私たちの出番になり、加賀さんと古舘さんの間に入ってトークすることになりました。その時、加賀さんが突然「あなたたち、挨拶できないの? 挨拶、なかったわよね」と、生放送で言われてしまったんです。もう、みんな頭が真っ白になっちゃって、凍り付いていました。
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