トランプ大統領就任でインフレ再燃の恐れも…投資が消費を抑制するという「NISA貧乏」批判の本質的な間違い
昨年、新NISAがスタートしたことで一般家庭でも「投資」がより身近な存在になった。一方で、家計の円建て資産が外貨性資産へとシフトする「家計の円売り」が進み、投資にお金を回すために消費を抑制する「NISA貧乏」という言葉が話題になっている。果たして、投資のせいで貧乏になっているのか――。気鋭のエコノミストはそこには本質的な間違いが潜んでいると指摘する。【唐鎌大輔/みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト】
岸田文雄前首相が旗を振り、資産運用立国元年とも呼ばれた2024年だったが、その滑り出しは上々と言えるものであった。...