フジは落ち目の一方で…絶好調「テレ朝」局内から聞こえてくる意外な声 「これで“天皇”の独裁体制が続くことになる」

エンタメ

  • ブックマーク

他局を圧倒する「テレ朝」

 若年層を中心とした“テレビ離れ”が指摘される中、テレビ朝日が気を吐いている。以前は民放4番手が定位置で“振り向けばテレビ東京”と揶揄されたものの、昨年の年間世帯視聴率(1月1日~12月29日 関東地区 ビデオリサーチ調べ)では、全日6.4%、ゴールデン9.0%、プライム9.1%と2年連続で3冠を獲得する躍進を遂げた。

 テレビ担当記者が言う。

「看板番組の『報道ステーション』をはじめ、『羽鳥慎一モーニングショー』『大下容子ワイド!スクランブル』といった報道・情報番組が他局を圧倒しています。バラエティー系も、長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子が共演する『ザワつく!金曜日』が3年連続同時間帯の視聴率トップに。ドラマ部門も好調で、視聴率ベスト10に、岡田将生が出演した『ザ・トラベルナース』や、水谷豊が主演を務める『相棒』など5作品がランクインしました」

「これで“天皇”の独裁体制が続くことになる」

 局内が快挙に沸く一方、一部からは冷めた声も。

「これで“天皇”の独裁体制が続くことになる」

 とテレ朝の中堅幹部。“天皇”とは、平成21年に同局初の生え抜き社長に就任した、早河洋代表取締役会長(81)のことだ。

「長らくウチは、筆頭株主の朝日新聞社から天下り社長を受け入れてきた。その慣習を打ち破った早河さんは、昭和60年に始まった『ニュースステーション』の初代プロデューサー。この成功を契機に頭角を現し、順調に常務、専務を経て、社長の座を手にしました」

 テレ朝は本社が港区六本木という抜群の立地ながら、長らく他局から“築地の植民地”と揶揄されてきた。が、早河社長の誕生以降、テレ朝では朝日新聞からの天下り社長が途絶えている。

「テレ朝も朝日新聞の株主になったからです。いまでは発行株式の12%程度を持つ3番目の大株主。互いに株を持ち合う対等の関係で、天下りはおろか、人事や番組編成にも口出しはできなくなっているんですよ」

次ページ:会長就任後も実権

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。