YouTubeで「中森明菜」の虜に…平成生まれの「美人インフルエンサー」が語る昭和の魅力 “純喫茶”から“現職閣僚のヒット曲”まで
アッシーやメッシーもいたら心強い
「『チェッカーズさんをきっかけに昭和の世界にハマった』という私のエピソードを目にした鶴久さんが、対談してくださったことがあって、その時にベレー帽をプレゼントしてくださったんです。派手なピンク色のデザインがかわいらしくて、見ているだけで、当時への思いが込み上げてくるんですよ」
平成生まれの阪田が思い描く昭和は、とにかく勢いがあった日本のありし姿だ。
「昭和を知る方々にお話を伺うと、皆さんが口を揃えて『とにかく活気がある時代だった』とおっしゃっていました。個人的にはバブル期の日本に行って、アフターファイブや花金を楽しんでみたい。アッシーやメッシーもそばにいてくれたら、きっと心強いでしょうし…。現代との違いもたくさんありますが、きっと充実した日々を過ごせるんじゃないかと思う」と約40年前の世界に思いを寄せた。
そんな阪田が密かに復活を待ち侘びるのが、当時のコミュニケーションを支えたポケットベル(ポケベル)だという。
「昭和の頃は、男女の待ち合わせも“イチかバチか”。もしどちらかが遅れてしまったら、いつ来るかわからない相手を待ち続けないといけません。その姿も健気で素敵だなと思いますし、何より出会えた時の感動も計り知れないものがあるはず。現代よりも不便なところもありますが、そのぶん生きているという感覚を日々味わえるのではないかと思うんです」
いつも勉強させてもらっている
残念ながらポケットベルは2019年にサービスが終了。今では利用できない状況にあるが、昭和レトロブームを追い風に復活を果たすことはできるだろうか?
阪田はインフルエンサーに加えて、ザ・ブラックキャンディーズとしてアーティスト活動にも取り組んでいる。昭和99年にあたる2024年9月9日には新曲の「青いたそがれの御堂筋」を発表。B'zやZARDなどをトップアーティストに育て、1990年代の音楽業界を席巻した長戸大幸氏がプロデューサーを務める本作は、懐かしのメロディや一度聴いたら忘れられない歌詞が印象的な楽曲に仕上げられている。
「長戸さんは『1980年代の歌謡曲が、実は1940~60年代の楽曲をサンプリングしている』とか、私の好きな曲のルーツや微妙な違いを話して下さるんです。先日も辺見マリさんの『経験』(1970年)が海外のツイストグループの楽曲をルーツにしていることや、今は政治家としてご活躍されている三原じゅん子さんの『セクシーナイト』(1980年)や『ド・ラ・ム』(1981年)という楽曲を教えていただいたり…。とてつもない知識をお持ちの方なので、いつも勉強させてもらっています」
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