偶然の出会いかと思いきや…実は「仕込み」だった!? M-1決勝を狙う芸人が“36歳美女”とゴールインできたワケ

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、お笑いコンビ「肥後ドッコイ」のイサオとしても活動する、ばってん荒川Jr.=本名・米嵜勲(よねざき・いさお)=さん(40)と、弓恵さん(36)。

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偶然の出会いは“仕込み”だった

 10月27日、華燭の典を挙げた2人。弓恵さんは出会いの背景をその席で初めて知ったという。

 2017年初頭のこと。勲さんは女友達のインスタグラムを見て、ある女性の写真にくぎ付けになる。すぐに「このかわいい子、誰?」「紹介してくれない?」と持ちかけた。

 3月。女友達は弓恵さんを伴って行きつけのバーを訪れた。勲さんの肥後ドッコイの相方・ミートボール岡部さんが営む店だ。ほどなく勲さんが登場し、「お友達? 初めまして」。

 勲さんは、初対面の弓恵さんに「実物も写真と変わらずきれいだ~」と、胸が高鳴る一方。もともとお笑い好きだった弓恵さんは、女友達から「彼は芸人よ」と聞かされたものの、「こんな場所にお笑い芸人がいるわけない」と疑った。「え、ホントですか?」と勲さんに何度か確認し、ようやく信用したという。

 勲さんはこうして偶然を装ったが、女友達に頼んだうえでの“仕込み”だ。披露宴でスピーチした人が経緯を明かすまで、弓恵さんはそうとは知らなかった。

 とまれ連絡先もめでたく交換し、翌週には居酒屋デート。食事に出かけるたび、勲さんは「何とかして口説こう」と必死で、5月に彼から「お付き合いしましょう」と申し込み、晴れて交際がスタートする。

二人そろって沖縄好き

 ともに沖縄好き。出会う前年の16年4月には、二人の地元・熊本で震災が発生し、県内に大きな被害をもたらしたが、それが二人の出会いにつながったという面もあった。

 沖縄好きが高じた弓恵さんは当時、現在も勤めるホテルに退職届を提出して、新たに沖縄のホテルで働こうと決めていた。が、「被災した郷里に両親を残して沖縄へは行けない」と、転職を思いとどまったからである。彼女が沖縄に行っていたら、二人が会うことはなかったかもしれない。

 弓恵さんに輪をかけて沖縄好きで、20歳から例年足を運ぶ勲さん。交際後は一緒に毎年沖縄を訪れ、彼女が知らなかった景色の奇麗なカフェやおいしい沖縄そば屋など「自分の一番好きな場所へ案内」し、愛を育んだ。

先に進めなかった理由

 勲さんは早くから結婚の意思を固めていたが、芸人としての収入の不安定さやコロナ禍もあり、先へ進めずにいた。ようやく21年、勲さんが弓恵さんの両親にごあいさつ。勲さん自身は、母から「結婚を決めた相手じゃなければ紹介しないで」と言い渡されていたため、23年になって初めて弓恵さんを母に紹介した。

 入籍は今年の1月13日。1月1日は吉日が重なり、忘れようもない元日という日の入籍も考えたが、ホテル業に従事する弓恵さんは、元日には休みが取れない。「記念日が休みでないのはイヤ」というワケで、飼っている黒猫「夜叉丸」(雄3歳)の誕生日を入籍日とした。これなら記念日を忘れずに済むだろう。

 5月の新婚旅行ではスペインへ行き、サグラダファミリア、FCバルセロナの試合を楽しんだ。食道楽の二人はパエリアやバスクチーズケーキに舌鼓も打った。

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