「会社の前にはベントレーやジープ」「近所の人は震え上がっていた」 那須2遺体事件、関根容疑者の素顔とは

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8年前に経営コンサルの会社を設立

 佐々木容疑者によると、指示を出した首謀者は別にいる。また、平山容疑者の供述によれば、本件の報酬額は佐々木容疑者が100万円、平山容疑者が900万円、そして姜容疑者と若山容疑者が250万円ずつだという。

 では、佐々木容疑者に指示を出した“黒幕”は誰か。それこそが6日に逮捕された関根容疑者とみられているのだ。

 加えて7日には、夫妻を上野から殺害現場とみられる品川区内の空き家に連れて行った不動産業者・前田亮(36)も逮捕されている。

 既に報じられているように夫妻の遺体は、結束バンドで手足を縛られ、顔に袋を被せられたうえ、ガソリンで焼かれている。死因は窒息死だが、幸子さんの頭部は鈍器のようなもので殴られていた。

 強い殺意と怨恨がうかがわれるが、この関根容疑者とは、一体何者なのか。

 本人のものとみられるSNSなどによれば、関根容疑者は東京都台東区育ち。地元の小学校、文京区内の中学校を出た後、都内の私立高校などを経て、外国語の専門学校へ。

 その後、8年前には経営コンサルの会社を設立している。

「会社の前にベントレーやベンツが」

「あの入れ墨の人でしょ。よく見かけましたよ」

 と言うのは、彼が会社を置く、世田谷区内の高級住宅街の近隣住民だ。

「仕事は中古車屋とか携帯電話コンサルタントなどという、謎の業種を口にしていた。舎弟なのか友人なのか若い男たちが家の前に集まって騒ぐことが時々あり、彼らの車が路駐されていたり、飲み物やたばこのゴミが散らばっていたり。この住宅街には似合わない光景でしたが、入れ墨を入れたいかつい見た目でガラの悪い集団とつるんでいるものだから、住民はみんな暴力団か半グレの関係者だろうと言って関わらないようにしていた。“騒がしくてすみません”と周囲の家に謝って回ることもあったけれど、腕の入れ墨を見せびらかすような半袖Tシャツで来るものだから、かえって近所の人も震え上がっていましたね」

 会社の前には、

「ベントレーとかジープみたいな形のベンツなどの高級車が並んでいました。コロナ前には彼の姿は見かけなくなっていました」

 後編では、「パシリ」だった関根容疑者が宝島さん夫妻に憎悪を爆発させた理由について、宝島さん夫妻とトラブルになっていた近隣店舗のオーナーの証言などと併せて報じる。

週刊新潮 2024年5月16日号掲載

特集「『那須焼損遺体事件』首謀者は『宝島さん妻』のパシリだった 『娘の内縁夫』が暴発させた憎悪」より

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