「ナンパされて車に連れ込まれそうに…」「車を盗まれて全損」 川口市が直面する「クルド人問題」に迫る【スクープその後】

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「アパートの駐車場で結婚式を始めたことも」

 騒音の問題も深刻だ。

 クルド人居住者が多いエリア在住の女性は言う。

「私の母親は16年ほど、市内北部にある木造アパートに住んでいました。2階建て6世帯2DK。母の部屋は1階の真ん中でした。去年の4月、母の真上に若い夫婦と生まれたばかりの双子というクルド人家族が引っ越してきました。頻繁に知り合いが訪ねてきてワイワイ騒がしいんです。昼は子連れのクルド人女性が騒がしい。子どもたちは2階で駆け回ったり、ボールを床についたりと暴れ回る。夜になるとそこに男たちが加わって深夜2時ぐらいまで騒いでいるんです」

 それだけではない。

「アパートの駐車場に突然100人ぐらい集合して、結婚式を始めたこともありました」

 騒音に我慢できなくなった彼女の母親は先日、ついに引っ越してしまった。

 さる不動産業者によると家賃滞納もしばしばで、部屋を汚したまま退去するケースも見られる。

 クルド人経営のバーは彼らのたまり場になっている。

「深夜の間もずっと大音量で音楽を流しながら営業していて大変迷惑。私の方からも警察に情報は伝えています」(松浦市議)

 同じくクルド人経営の水たばこ屋も苦情が絶えない。店のそばに住む地元住民が悩みを打ち明ける。

「シーシャバーの騒音で安眠できません。店の前に路駐している車が窓を開け音楽を流したりアクセルを空吹かししたり。店のドアは深夜になっても開けっぱなしで音がダダ漏れ。なぜドアを閉めないのかさっぱりわからない。これまで110番通報を20回以上されているのに」

「突然、車のドアが開いて…」

 執拗(しつよう)なナンパも問題になっている。

 駅周辺のコンビニ前や自転車置き場、ショッピングモール前で女性を待ち構え、「ねえねえご飯食べに行こうよ」「LINE交換しようよ」「かわいいかわいいかわいい」などと声をかける。

 50代前半になる某女性はモールに向かって歩いているとき、無理やり車に連れ込まれそうになった。

「突然、車のドアが開いて『どこ行くの? 乗せてくよ』と声をかけられて。あのときは怖かったです」

 松浦市議も被害に遭った別の女性から話を聞いている。

「蕨駅前の自転車置き場で毎日のようにしつこく声をかけられたそうです。嫌気が差したのでしょう。彼女は結局、別の街へ引っ越して行きました」

 ここまでなら文化の違いによるあつれきと解釈することもできるが、最近はフェーズが変わってきた。

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