早くも「VIVANT」超え…「アンチヒーロー」衝撃の設定と伏線、考察合戦も

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 俳優の長谷川博己が主演を務めるTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(日曜午後9時)が早くも「VIVANT」超えしたと話題になっている。14日放送の初回の平均世帯視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と奇しくも昨年7月期の「VIVANT」の初回と同じだったが、続く21日の第2話は12.8%を記録し「VIVANT」第2話の11.9%を上回ったからだ。(※以下、ネタばれを含みます)

 スポーツ紙デスクがこう話す。

「プロデューサーは『半沢直樹』『義母と娘のブルース』『ドラゴン桜2』『VIVANT』で知られるTBSドラマ制作部の飯田和孝氏で、『VIVANT』で脚本を担当した山本奈奈、李正美、宮本勇人の3氏も再結集しています。『アンチヒーロー』は4年前に企画書が出されて1回ボツになったため、主人公を女性に変更するプランもあったようですが、当初から主役を想定していた長谷川博己に再度、オファーを出して念願の制作が決定しました」

 第1話冒頭で長谷川演じる弁護士の明墨正樹が拘置所で殺人事件の被疑者である緋山(岩田剛典)に語りかける長回しのシーンがあったが、顔の影を強く見せて故意に重く暗くする撮影手法は「VIVANT」の数々の名シーンを踏襲しているようで大きな見せ場となった。このシーンで強調された映像の「明暗」は「明墨」という名前のストレートな表現であることは言うまでもない。

「アンチヒーロー」は「“アンチ”な弁護士は正義か悪か―!?新たなヒーローがあなたの常識を覆す 逆転パラドックスエンターテインメント」と銘打ったオリジナル法廷劇。日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われるなか、明墨は残り0.1%に隠された無罪の証拠を探して依頼人を救うのではなく、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士という設定だ。

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