「400字詰めで肉筆4365枚!」…帚木蓬生さんが見事に書き下ろした「紫式部の生涯」
平安ブームにとどめを刺す超大作
大河ドラマ「光る君へ」の影響で、いま、書店は紫式部や「源氏物語」の関連書であふれかえっている。ちょっとした「平安ブーム」の様相ですらある。
それらのなかで、ある“超大作”が、ひときわ異彩を放っている。帚木蓬生著『香子 紫式部物語』全5巻(PHP研究所)だ。昨年12月から刊行を開始し、最終巻がこの4月25日に刊行、ついに完結した。
なにしろ四六判ハードカバーで、各巻450頁超、3~4cmの背幅だ。これはレターパックライトでは郵送できない(厚さ3cmまでなので)。...