ついに岸田総理に愛想を尽かした公明党 「解散に注文をつけるのは異例」

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「解散に公明党が注文をつけるのは異例」

 国政選挙での集票力に陰りが差す公明党も、不人気な総理の下での解散総選挙は避けたいところ。“鈍感力”が身上の岸田総理が“賭け”に出れば一大事と、先月10日に石井啓一幹事長がBSの番組で「秋が一番可能性が高いのではないか」と先手を打った。

「石井さんの発言は“解散は自民党総裁選後に”とのシグナルだ。今回は自分の選挙(埼玉14区)が心配で、つい本音が出たんだろう。同月27日には山口(那津男)代表が講演の際に“信頼回復のトレンドを確認できるまで解散すべきではない”とくぎを刺した。総理の専権事項とされる解散に、公明党がここまで明確に注文をつけるのは異例だよ」

 その公明党は山口代表の在任期間が14年を超える。

「本人は9月の党大会での退任を示唆していますが、その前に解散総選挙になって石井さんが落選したら後任候補がいなくなる。来年は参院選もあるので、公明党は総理のばくちに付き合う気など毛ほどもありませんよ」(先の政治部デスク)

 自公両党の思惑と打算がむき出しになりつつある。

週刊新潮 2024年4月18日号掲載

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