「池田家と動物園に関わる“事情”が」 上皇陛下の姉君・池田厚子さんと菓子メーカー「カバヤ」代表の養子縁組、関係者が明かす舞台裏

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突如「養子縁組」の連絡が

 昭和天皇の第四皇女、つまり上皇陛下の姉君に当たる池田厚子さん(93)が養子を迎えていたことが分かった。天皇陛下にとっては新たな「いとこ」である。“息子”となったのは「ジューC」で知られる菓子メーカー「カバヤ」の代表。異例の組み合わせの理由とは……。【前後編の前編】

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 今、永田町で注目を集めているテーマのひとつに、皇位継承を巡る議論がある。安定的な皇族の確保に向けて、各党が案を取りまとめ中。自民党は、皇族の養子縁組を可能にする案や、女性皇族が婚姻後も皇室に残る案などを検討している。これまでに増して、皇族とその縁戚、養子縁組について関心が高まっている今日この頃……。ちょうどそんな最中の出来事、である。

「この3月、岡山を中心とした国会議員や財界人、また、旧華族の下に、一斉に手紙が届けられました」

 とは、さる岡山財界の関係者だ。

「差出人は、カバヤという菓子メーカーの野津基弘(現在は「池田基煕」に改名)代表です。いわく、池田動物園の園長、池田厚子さんと夫婦で養子縁組しました。末永くよろしくお願いしますという趣旨。しかし、池田さんといえばやんごとなき御家柄です。しかも、90歳を超え、この5年ほどは公の場に姿を見せてはいない。それが突然養子縁組を決めたというのですから……」

 岡山のエスタブリッシュメントの間では、驚きをもって受け止められている、というのである。

上皇陛下の姉にあたる池田さん

 池田厚子さんは、昭和天皇の第四皇女。上皇陛下のすぐ上の姉で、今上陛下からは伯母に当たる。21歳で岡山の実業家・池田隆政氏に嫁ぎ、現在は亡夫が興した「池田動物園」の園長を務めている。夫婦の間に子はいない。

 隆政氏は備前岡山藩主・池田家の16代当主であり、織田信長重臣の池田恒興や、その子で姫路城を現在の形に修復した輝政の子孫という由緒正しい家柄だ。

 厚子さんは父君を慕い、1988年、昭和天皇が病に倒れられてからは岡山から何度も上京して看病。崩御の際もみとった。また、30年近くにわたり、伊勢神宮の祭主も務めていた。

 一方の野津氏は、岡山に本社を構える「カバヤ食品」の代表取締役で3代目に当たる。カバヤは1946年に創業された菓子メーカーで、「カバドンドン」のCMで知られた「ジューC」や、最近では「塩分チャージタブレッツ」などヒット商品は数々あり、売上高は200億円超。野津氏が社長を務める持株会社「日本カバヤ・オハヨーホールディングス」はグループに学校法人やゴルフ場運営会社などを持つ、岡山の有力企業のひとつである。夫人もカバヤで取締役を務め、子どもはいない。

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