「ベネッセには頭が上がらない」学校も入試もリスキリングも…教育を支配する「ベネッセ」の驚くべき“問題営業”と“癒着”の実態とは

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文科省から“厳重抗議”

 事実、先に挙げた「採点業務」をめぐっては、公平性を害するような営業手法が既に見られていた。さる高校教員が明かす。

「ベネッセは、記述式試験の採点業務や、それに付随したアドバイザリー業務を受注したことを、露骨に営業に用いていたことがありました。高校教員向けの会合で配布した資料の中で、『ベネッセが関連業務を受注しました』という内容を強調した上で、『だから弊社の模試を使うのが一番です』という営業を堂々と行っていたのです」

 この問題は、衆議院文部科学委員会でも取り上げられ、当時の萩生田光一文科相が事実関係を認めることとなった。

「文科省はベネッセに対して“厳重抗議”を行いましたが、こうなることは最初から予測できたはずで、白々しく感じてしまいます。いずれにしても、利益相反の営業が現実に行われていたことが明らかになっているわけです」(同)

 同様の事案は、東京の都立高入試や、学校教育の現場をめぐっても起こっているという――。

有料版では、大学入試と都立高入試をめぐる疑惑のほか、国との“癒着”問題、学校教育を支配する実態と問題点、そして次の商機を見出しているという「リスキリング事業」など、「ベネッセの正体」について詳報している。

デイリー新潮編集部

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