筒香嘉智 巨人入りから一転、DeNA復帰へ…それでも立ちはだかる“高いカベ”

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巨人では試合に出られない?

「筒香のNPB復帰に当たり、代理人である大手エージェントのワッサーマン・グループのスタッフも来日し、複数のNPB球団と交渉を進めていました。筒香が最優先していたのは、レギュラーとして試合に出られることだったと聞いています」 (NPB関係者)

 メジャーに挑戦する19年オフまでのDeNA時代は、14年から6年連続で20本塁打以上、さらに本塁打王と打点王の2冠に輝くなど(16年)、「ハマの主軸」としてチームに貢献してきた。

 しかしながらメジャーでの成績は、2020年からの3年間で平均打率は1割9分7厘、出塁率2割9分1厘、そして通算ホームランは18本に終わった。何よりも、とにかく試合に出たいという思いは強かったのだろう。

「巨人は3年6億規模の条件を提示したといいます。また、筒香の現役時代の背番号25は、岡本和真(27)が着けて空いていませんが、阿部監督の現役時代の背番号10を用意したそうです。筒香は別の空き番号を選択する意向を示したそうですが、一時は本人も巨人入りに傾いていたのは確かなようです」(スポーツライター)

 とはいえ、開幕3日前に新外国人選手のオドーア(30)がファーム再調整を拒否して退団したものの、相変わらず巨人の外野手争いはし烈だ。ベテランの丸佳浩(35)をケガで欠いても、ドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(24)、2年目の萩尾匡也(23)ら若手の台頭が目立っている。萩尾は今季初の6連勝となった14日の広島戦でも、決勝点となる2号2ランを放っている。筒香が 巨人に行っても、レギュラーの座が確約される保証はない。

 状況が一変したのは4月10日。中日戦での走塁中に、DeNAの1塁手オースティン(32)が右太もも裏肉離れのケガで出場登録を抹消され、外野手の佐野恵太(29)が1塁に回り、かつて筒香が守っていた左翼の席が流動的になった。

「DeNAは、筒香がメジャーへ行ってからも25番を空き番にしていました。今年3月に日本球界復帰を考えていると報じられると、すぐに萩原龍大チーム統括本部長が『我々が彼を送り出す際、三原一晃元球団代表から『日本でプレーすることになったらベイスターズに戻ってきてほしい』と伝えており、その気持ちは今に至るまで変わっておりません』とする声明を出しました。また、三浦監督とは家族ぐるみで付き合いのある筒香です。熟考の末、古巣復帰を決めたということでしょう」(前出・デスク)

 慣れ親しんだ古巣への復帰。収まるべきところに収まったと思われがちだが、実際はそうでもなさそうだ。

DeNAでも守るところがない?

「オースティンが離脱したといっても、長期にわたるものではありません。彼が1塁に戻ってきたとして、今のDeNAのメンバーを見ていると、外野には佐野恵太、桑原将志(30)、売り出し中の新人・度会隆輝(21)、梶原昂希(24)がいて、三塁には宮崎 敏郎(35)がいます。もともとレフトの守備も難があると言われていた筒香ですが、守るポジションがないのです」(スポーツ紙記者)

 最近の筒香は、速球への対応が苦手になっており、簡単に差し込まれてしまうことが多くなったという。持病の腰痛が影響しているのかは定かではないが、かつての「大砲」としての活躍が期待できるのかは未知数だ。

「筒香はキャプテンを務めていましたが、メジャー移籍後は佐野がキャプテンになり、チームをまとめてきました。そして今シーズンからは昨季、打点王と最多安打のタイトルを獲得した4年目の牧秀悟(25)が務めています。4年間でチームの雰囲気は変わりました。しばらくは二軍で調整してからになるでしょうが、筒香も周囲も、互いに気を使ってベンチがおかしな空気にならなければいいのですが。ただファンは喜ぶでしょうね。球団としても“おかえり筒香”で関連グッズを出したり、イベントを企画できたりするでしょうから」(同)

デイリー新潮編集部

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