「水原一平氏」の通訳は、本当に“意訳しすぎで聞き取りづらい”? 「日本人バイリンガル」が明かす“意外すぎる評価”とは

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 違法賭博の問題が発覚して以降、雲隠れを続ける水原一平氏を巡り、先日ある意外な人物が“プチ炎上”を起こした。今はニューヨークで暮らしているという、タレントの松居一代だ。自身も英会話を勉強中という松居は、水原の通訳を「滑舌が悪い」「カジュアルすぎる」と批判。これが、騒動後にSNSを中心に目立つ水原氏への「死体蹴り」と同一視されたのだ。

(前後編の前編/後編に続く)

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海外駐在員のジャッジは?

 たしかに、落ち目の人物を後出しジャンケンで叩くのはあまり褒められたことではない。ただ、水原氏の通訳英語への「本当の評価」は気になるところだ。そこで、日本人バイリンガルに率直な感想を語ってもらった。

 今回評価を依頼したのは、幼少期からスイスで英語教育を受け、現在は大手IT企業の海外駐在員を務める福原龍太氏(仮名)。

 騒動後、SNSを中心に英語話者が指摘する、「フォーマルさに欠ける」「意訳が過ぎる」「正確性に欠ける」「フランク過ぎる」「大学生の使う英語に聞こえる」といった指摘は、的を射た評価なのだろうか。

 福原氏には、実際に水原氏が大谷とインタビュアーとの間に立ち、通訳をしている動画を複数本見てもらった。

非常に優秀な通訳

 まずは第一印象について、

「確かに、ネイティブスピーカーと比べると発音の抑揚が少なく、すこし聞き取りづらい印象です。ただ、改めて水原さんの通訳の仕事ぶりを観察すると、大谷選手にとって余人をもって代えがたい非常に優秀な通訳だったのだろうな、と感じました」

 と話す福原氏。一部で広がる批判を真っ向から否定する感想だが、どういうことなのだろうか。

「2人の受け答えを見ていると、水原さんの通訳は、長年培ってきた大谷選手との信頼関係の上に成り立っていることがよく分かります。インタビュアーの質問を直訳し全てを伝えるのではなく、質問の意図を踏まえた上で、大谷選手が答えやすいように言い換えたり、省略したりしています」(同)

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